「TOEICのリスニング、なんとなく聞き取れてるのに、Part3と4のスピードに追いつけない…」

結局、塗り絵しちゃって、いつもモヤモヤするんだよね。
実はその悩み、リスニング力の問題ではなく「TOEIC特有の解き方」を知らないだけかもしれないんです。
TOEIC Part3&4は、アナウンスを聞きながら設問を読んで答えを考えるという、複雑なマルチタスク。
つまり、ただ「英語が聞き取れる」だけではスコアが安定しない仕組みなんです。
私もかつて、「聞き取れるはずなのにパニクってしまう」と苦しんでいました。
でも、Part3&4に特化した“解き方のコツ”を意識したら、スコアが一気に安定。



350→480→満点 と順調に伸びました。
この記事では、そんな私が実践して効果を実感した「Part3&4のスコアを一気に上げるテクニック」を、初心者にもわかりやすく紹介します。
・設問の「先読み」のコツ
・正解を見つけやすくする裏ワザ
・TOEIC形式に“慣れる”ための練習法
7年間のTOEIC研究で、独自で見つけたテクニックを全部紹介します。
「Part3&4で焦ってしまって、スコアが取れない」もどかしさから、すっきり抜け出すヒントが見つかります。
※この記事では、Part3&4を解くテクニックやコツを紹介します。Part3&4を聞き取るための勉強法は、こちらの記事で詳しく解説しています。
Part3&4が難しいのは、“解き方のコツ”を知らないから


TOEICのリスニングは、「英語力さえあれば解ける」と思われがちですが、Part3&4には、英語力だけでは届かない2つの壁があります。
それは、『聞きながら読んで考えるマルチタスク形式』。
そしてもう一つは、『TOEIC特有の出題パターンや構造のクセがある』です。
この壁を乗り越えるには、以下の2つの力が必要です。
- 英語を聞き取る「リスニング力」
- 問題を正しく処理する「テクニックと慣れ」
実際に私は、留学直後の基礎的なリスニング力だけがある状態では、リスニングスコアはあまり取れず(330点)、TOEIC用の練習問題で慣れたら、一気に410点を超えました。
リスニングスコアを上げるには、聞き取りスキルとTOEIC形式への理解が不可欠。
この意識があれば、初心者からでも高得点を狙える。



2つのスキルの相乗効果で、一気にコツを掴めるんだよ。
Part3&4を聞き取るための勉強法は、こちらの記事で詳しく解説しています。
Part3&4スコアを上げるコツは、大きく3つ
TOEIC Part3&4でスコアを上げるには、英語の聞き取り力だけでなく、効率よく正解にたどり着くためのテクニックが必要です。
この記事では、Part3&4に特化した「3つのコツ」を紹介します。
- Part3&4の定番テクニック「先読み」
- 「設問パターン」を覚えて、時間短縮
- 私が満点を取れた、独自の“裏ワザ”
どれも即スコアにつながるテクニックなので、ぜひ参考にしてみてください。
TOEICリスニングで、先読みを楽にするコツ
TOEIC part3 4 を解くうえで欠かせないテクニックである”問題文の先読み”を簡単にする方法を紹介します。
問題のアナウンスが流れる前の数十秒間に、次の3つの設問を先に読んで、何を問われるのかを予め頭に入れておくテクニックのこと。
少し難しくて慣れが必要ですが、これを実施することで part3 4の正解率を確実に上げることができます。
先読みのコツは4つあります。
- 主語を把握する
- 1問目を逃すな!先読みは3問目から
- 合間にリラックスする
- 図を参照する問題は時間を使って
先読みのコツ1. 主語を把握しよう
先読みの際に、設問文の主語の部分だけはしっかりと意識しておくこと
つまり、”誰が?”の部分ですね。
- この会社は最近どんな変化があったでしょう?
- この男性は次に何をするつもりでしょう?
パート3 4の9割以上の設問に”誰が?”の部分があります
これらの
”この会社”
”この男性”
の部分を意識してアナウンスを聴いていれば、二人の話者のどちらのセリフに問題を解くキーワードが含まれるかがわかります。
the company ”この会社”だったら、会社に属している側の話者がキーワードを言うでしょう。
特に We から始まるセリフ中に言うと予想できます。
the man ”この男性”だったら、男性側の話者がキーワードを言うでしょう。
(TOEIC part3 はほとんど男性と女性の会話で、同性の会話はありません)
恐らく、I から始まるセリフ中に言うと予想できます。
このように、ある程度どちらがキーワードを言うのか予想をしておくことで、肝心なキーワードを聴き取る準備ができるようになります。



これで、有利に問題を解くことができるようになる。
いきなり実践してできるほど簡単なコツではありませんので、何度も練習して必ず習得しましょう。
例外もあります。What will happen on Friday? のように主語がない設問もあります。その場合は”誰が?”を気にする必要はありません。
先読みのコツ2. 1問目を逃すな!先読みは3問目から
3問目→2問目→1問目という順番で先読みすると全問解きやすいです。
設問の1つ目に備え易いからです。


パート3の理想は 1,2,3 と会話の流れを理解しながらマークしていくことです。
つまり逆に言うと、1問目を逃してしまうと、テンポが崩れてしまいやすいんです。



1問目が正解できるかどうかにかかってるんだね
パート3 4ではほとんどの場合、1問目のヒントとなるキーワードからアナウンス中に出現します。
そこで、先読みを3→2→1の順番にすることによって、1問目の準備が即座に整うわけです。
これが1→3の順番だと、1→2→3→1 という順番で先読みしないと1問目の準備ができません。
3問目から先読みを始めることで、無駄な時間を省くことができる。1問目を正解しやすくなる。
初心者のうちは、2問目を捨てるのもアリ
このあとも詳しく紹介しますが、特に初心者のうちは2問目を最初から諦めて、3と1だけを先読みしましょう。



3問全部間違えるリスクを冒すよりも、2つだけでも正解する確率を上げる作戦です。
TOEIC700点以上の実力がついたら、3問全正解を狙えばOK。
初心者でも逃しちゃいけない問題はある! こんなの


超初心者でも、パート3 4で正解しやすい設問があります。3つの設問のうち、1つ目は易しいものが多いです。
- この会話はどんな場所でしているでしょう?
- 彼らは何について話しているでしょう?
- 話し手は誰でしょう?
1問目が簡単な理由は、会話のところどころに、ヒントとなる単語が聞こえてくるからです。
例:“lobby” (ロビー)や、”guests” (宿泊客)が聴き取れたら、ホテルで話されていると予想できる。
キーとなる単語さえ聴き取れれば、なんとなく何の話をしているのか予想できますからね。
このような設問は、初心者のために作られたものです。積極的に正解を狙っていきましょう。
先読みのコツ3. 先読み時はリラックスしてから
先読みの前に、一旦深呼吸をすると落ち着いて先読みできます。
前の問題で脳に残っている無駄な情報をリセットできるからです。



時間がもったいなくない?



いや、頭をいったんリセットすることで、その後の問題に集中できるんだ
目を閉じて深呼吸すれば、リラックスもできて一石二鳥。
Part区切りのタイミングでは、先読みの時間は長い
リスニングパート2の最後を塗り終えたら目を閉じて、一番リラックスできる姿勢をとりましょう。
そこからパート3の一問目のアナウンスが始まるまでに約35秒あります。
この35秒の最初の10秒をリラックスに使い、残りの25秒を先読みに使います。
目安としてはパート3の説明アナウンス中の
というセリフを言い終えた辺りから先読みを始めるといいです。
上級者になるにつれ、先読みに必要な時間も短くなっていくので、その時はうまく調節してください。
リラックスをうまく使うと、集中力が持続して200問目まで解答できるようになります。



試験中緊張しちゃうのは仕方ないけど、集中は途切れさせたくないもんね
TOEIC Part3 4は短期記憶が重要になるパート。一問ずつ頭をリセットすることで、次の問題に取り組みやすくなる。
先読みのコツ4. 図を見る問題はゆっくり解く
問題用紙にチャートや図が掲載されていて、会話の内容と照らし合わせて正解を探す形式の問題。
この形式の設問は少しだけ猶予時間が長いです。
- 通常の問題は約8秒
- 図を見て答える問題は約10秒
と、2秒の余裕があるので焦らずにしっかりと解答しよう。
チャート問題の先読み時は、設問文とその図が何を表しているかを理解しておくと解きやすい。
例:オーダー表、サービスの料金表、売上記録チャート、など
Part3&4の設問パターンを覚えて、効率を爆上げ!
TOEICの問題は使いまわしが多くてテンプレ的です。
特にPart3&4の設問文は、一通り解いたことがあれば、文章を全部読まなくても理解できるほど、問われる内容が決まっています。
Part3&4に、それぞれ7つのパターンの設問があります。



ここですべて覚える必要はありません。
公式問題集などの練習問題を解きながら、パターンに慣れていってください。
Part3の1~2問目に出やすい設問
・会話の主目的を問う設問
例:Why is the man calling?
What event is being discussed?
男性が電話を書けた目的や、何の話題についての会話かを聞き取れるか試されます。
冒頭で話されることが多く、このパターンの設問が解ければ、会話の全体像が掴めるので、聞き逃さないよう注意!
・人物の情報を問う設問
例:Who most likelly is the man?
Where most likely are the speakers?
登場人物の仕事や、話している場所を聞き取れるかを試されます。
”I’m a project manager” と直接言うこともあれば、関連ワードから連想して解答するパータンもあります。
設問文に”most likelly” (もっとも考えられる)があると、連想するパターンです。
Part3の1~3問目に出やすい設問
・発言の意図を問う設問
例:What does the man imply when he says “~”?
Why does the man say “~”?
””で囲われたセリフが設問文にあったら、このパターン。
会話の文脈を読み取らないと解けないので、難しい設問です。
・人物の会話中の行動を問う設問
例:What does the woman ask about?
What event does the man mention?
What information does the man ask for?
人物のセリフを聞き取る設問で、難易度はバラバラ。
動詞ではなく、目的語などの名詞に注意して聞いておくと正解しやすい。
・会話の状況を問う設問
例:What allows the man to avoid paying a fee?
Why does the man request a signature?
What does the man ask the woman for?
「~が必要です」、「~を提供してもらえれば、~します。」のような条件を聞き取る設問。
文脈を理解しながら聞き取るという高難易度問題。
・表の情報と選択肢を結びつける設問
Look at the graphic, Which class does the woman say she can attend?
図表を参照する問題。
図表の情報がそれぞれの選択肢に対応しているので、見た目ほど複雑ではない設問。



見る場所が、選択肢から図表になっただけだね。
Part3の3問目に出やすい設問
・会話の未来を問う設問
例:What event is being held?
What will happen on next Friday?
What will the woman do next?
人物の次の行動を問われる問題が多い。
アナウンスの後半に話されるので、注意すべきポイントが明確なのが特徴。
Part4の1~2問目に出やすい設問
・話者やアナウンスの状況を問う設問
例:Where is the announcement taking place?
Where does the speaker work?
Who most likely the speaker?
What type of work do the listeners most likely do?
話者と、聞き手の状況を問う問題。
『どんな場所でのアナウンスでしょう?」「話者は誰でしょう?」
という、前提を問われるので、これを正解できるかが、残りの2問の正解率に影響する。
・アナウンスの目的を問う設問
例:What is the purpose of the message?
留守番電話の要約などがこのパターン。
何の目的で、電話を書けてきたのか?上のパターンと並んで、これも1問目に出題されやすい。
・発言した内容を問う設問
例:What problem does the speaker mention?
What requirement does the listener have?
According to the speaker, what has recently happened?
「最近~という問題が目につく」「ご存知の通り、チームに新しいメンバーを採用した」
など、しっかり聞いていないと解けない問題が多い。
Part4の1~3問目に出やすい設問
・聞き手に何を求めているかを問う設問
例:What are the listeners reminded to do?
What option does the speaker mention?
What does the speaker want the listeners to do?
What does the speaker offer to provide?
「明日中に折り返し電話をして欲しい」「雨が振りそうだから、イベントには傘を持っていくといい」
など、聞き手に対してのアドバイスや要求が単純な表現で話されるので、正解しやすい。
・発言の意図を問う設問
例:Why does the speaker say “~”?
Part3と同じく、””で囲われたセリフが設問文にあったら、このパターン。
アナウンスの文脈を読み取らないと解けないので、難しい設問です。
・表の情報と選択肢を結びつける設問
例:Look at the graphic, Which service is mentioned in the advertisement?
Part3と同じく、図表を参照する問題。
図表の情報がそれぞれの選択肢に対応しているので、見た目ほど複雑ではない。
Part4の3問目に出やすい設問
・アナウンスの未来を問う設問
例:What will the speaker do next?
「このあと~を見せます」「ではまず、~をしてください」
などの、話し手や聞き手の次の行動を聞かれることが多いです。



アナウンス後半で話されるので、聞き取りやすい易しい問題。
【裏ワザ】part3 4 が聴き取れなくても満点が取れる コツ
TOEICの特徴を利用したスコアアップテクニック(裏ワザ)の紹介です。
これは、私がリスニング満点を初めて取ったときに使った裏ワザで、中級者が使えばあっという間にリスニング満点に近づけます。
- 聞き取れたフレーズと選択肢を照らし合わせるだけ!”予想解答”
- ”言葉の言い換え”にだけ気をつければ正解できる
この裏ワザは6割くらい聴き取れれば、リスニング満点が取れるテクニックです。
なので、『根本的にリスニング力を上げること』よりも『TOEICでスコアを取ること』だけを考えた方法です。



聴き取れるに越したことないですが、スコア優先な攻略法も知っておいてください
※取り扱い注意!これは正攻法ではありませんが、誰でも使える強力なテクニックです。
初心者必須テクニック 『予想解答』
さて、Part3 4は初心者にとって非常に厳しく立ちはだかる壁です。
1つの長いアナウンスに対し、3つの設問の正しい選択肢を選ぶヒントを会話の中から聴き取らなければなりません。



考えてるうちに、アナウンスに置いていかれちゃうんだよ…
当然、初心者では会話の内容まで理解することは不可能で、ところどころ聴き取れる単語だけを頼りに、何について話しているかを予想しないといけません。
でも、実は正解するだけなら簡単です。
この”ところどころ聴き取れる単語”が大ヒントになっている設問を正解することで、パート3 4のスコアはグンと上がります。
このテクニックは私が編み出したものなので、名前は特にありません。
その考え方の性質から、”予想解答”と呼ぶことにします。
”予想解答”は、ところどころ聞き取れるフレーズだけで正解できるテクニック。
予想解答 具体的なやり方


- 会話アナウンスが流れ始めたら、各設問の選択肢を見ながらアナウンスに集中する
- アナウンス中に聴こえた単語と、選択肢に含まれているキーワードが一致したら、その選択肢をマークする
という手順です。



???…どゆこと?



文字だけだと分かりづらいので、例題を使って説明するね
(M が男性、Wが女性の声とします)
M: Hi, Jen. It’s been a while. How have you been?
W: I’ve been good. Now I’m working at the supermarket we always used when we were university students, and just promoted to floor manager.
M: That’s great. I’ve been a little bit worried about you.
W: Why don’t I tell you my phone number? So we can keep in touch.
●Q: What does the woman offer to tell the man?
- A. Phone number.
- B. A schedule of an event.
- C. A price.
- D. Name of a company.
この問題の日本語訳はここをタップ▼
M: やあ、ジェン。久しぶりだね。元気にしてた?
W: うん、元気だよ。今は、大学生の頃にいつも使ってたスーパーで働いてて、フロアマネージャーに昇進したばかりなの。
M: それはすごいね。ちょっと心配してたんだよ。
W: 電話番号教えようか?そうすれば連絡取り合えるし。
- A. 電話番号。
- B. イベントのスケジュール。
- C. 価格。
- D. 会社の名前。
こんな問題がパート3で出たとします。
さらに会話部分がほとんど聴き取れず、設問も理解できないと仮定します。
それでも、アナウンスを聞いていると所々聴き取れる単語はあるはず。
上の例題の中だと…
日本語でも聴き慣れたカタカナ英語なので、これらは聴き取りやすいですね。
そして、選択肢の中に phone number という完全に一致したキーワードがある。
これだけを根拠にAをマークしていいです。
part3 4 の問題はこれだけでも半分以上が正解できます。
もちろん、正解はAです。
選択肢中の単語が、アナウンス中の単語と一致していたら、それが正解の可能性が高い。



選択肢だけに注目してるとキーワードに気づきやすいんだ。設問文を考えなくていいからね


キーワードの言い換えに注意!
中級以上の設問では、会話中と選択肢で、キーワードが別の表現に言い換えられている場合が多いです。



ここに気付ければ、スコアはさらに上がる
例)
- guiter(ギター) → an instrument(楽器)
- ask my supervisor(上司に尋ねる) → contact a staff of her company(別の社員に連絡する)



アナウンスでは guiter って言ってるのに、選択肢では an instrument って言い換えてる。よく見るやつだね!
アナウンス中は選択肢だけを見る
予想解答では、アナウンスに集中しながら選択肢をなぞるように見ることが重要です。
アナウンスが流れ始めたら、設問文は読まないでください。
キーワードを含む選択肢さえわかればいいので、設問文を読まなくても解けることがほとんどです。



先読みすら必要ないなんて…スゴイね



もちろん、先読みもすれば正解率はもっと上がるよ。問題全体の理解度が上がるからね。余裕が出てきたら、先読みもしてみて。
基本的には、アナウンス中は選択肢だけを見ながら会話を集中して聴きます。
ある1つの選択肢に含まれる単語やフレーズがそのまま(もしくは言い換えられた同じ意味のものが)聞こえた場合、その選択肢が正解になる確率が非常に高いです。
これが英語が聴き取れなくてもパート3 4のスコアを上げることができるテクニック”予想解答”です。
アナウンス中、見ていいのは選択肢のみに絞り、とにかく聴くことに集中すること!
パート3アナウンスの特徴として、設問1→3の順番どおりにヒントとなるワードが会話中に登場する。
ちなみに予想解答はパート3、4の全難易度の問題で有効です。
※注意!例外的な問題もある『意図を問う設問』


ただし、予想解答では正解できない設問タイプがpart3 4にはあります。 ”発言の意図を問う設問”です。
”この彼のセリフは、どういう意味で言ったでしょう?”
と問う設問です。
3つの設問のうち一つに、このタイプが含まれている問題が毎回出題されます。
↓こんな問題です。
What does the man imply when he says, “How’s your afternoon”?
↑ 設問文の中に” “で囲まれた文が含まれているものがそれなので、見た目ですぐにわかります。
この種類の設問は上級者向けです。会話の流れを理解していないと解けません。
なので、800点以上を目指している方以外は無理に解く必要ないです。



初心者~中級者がこのタイプの設問まで考えると、脳のリソースがすぐに足りなくなっちゃう
意図を問う設問の解き方のコツ
解き方のコツとしては、この種類の設問は例外的に アナウンスが終わって、他の2問をマークしたあとに、初めて選択肢を読んで解く。



つまり、あと回しにするってことだね
会話の流れを理解し、選択肢を一つ一つ読んで考える必要があるので上級者向けなんです。
アナウンス中にこの設問に取り組んでしまうと、他の2問を解くためのキーワードを聴き逃してしまう危険性が高まってしまいます。



難しいですよね。これのせいで次の問題の先読みの時間も短くなってしまいますし。
意図問題を解くのは上級者になってからでいいです。
中級者までは、意図問題はテキトーに塗り絵したほうがいいです。そのほうが、脳のエネルギーを温存できます。



以上、裏ワザ、予想解答についてでした。
Part4の予想解答の例も作ってみました。クリックで開いて確認してください▼
Part4の予想解答の例
パート4で予想解答する際の例題も作ってみましたので載せておきます。参考にしてください。
例:
This is Kent Brockman with the local news.
The Bookworm Club has announced that the annual picnic will be hosted this weekend.
Every member is encouraged to join the event.
Now, let’s return to the discussion.
Q:What type of event is being announced?
A. A reception.
B. An annual picnic.
C. A sale.
D. A festival.
これはパート4ではよくある内容の問題ですね。
こんな問題がパート4で出題されたとして
さらに、アナウンスがほとんど聴き取れず、問題で何を問われているかもイマイチ理解できなかったとします。
しかし、アナウンスを聞いていると所々聴き取れる単語はあるはずです
上の例題の中だと…
local news, picnic, weekend, event,
これらの単語は日本語のカタカナ英語でも馴染みがあるし、聴き取れる可能性は高い
さて、それを踏まえて4つの選択肢を見てみます。
そう、唯一 picnic だけ会話中にそのまま出現していますね
そして実際 (B)の picnic が正解。
このように、選択肢に使われている部分ががそのまま会話の中に登場する問題はTOEICパート4では多く出題されます。
つまり、アナウンス中は選択肢のみを見ながら会話を集中して聴いていれば、ある1つの選択肢に含まれる部分がそのまま聞こえた場合、その選択肢が正解になる確率が非常に高い。
何度も言いますが…
アナウンス中に見るのは選択肢のみに絞り、問題文は読まない!
とにかく”聴く”に集中すること!
Part3 4の知られていない事実|これだけでもスコアは上がる!


- 設問2を捨ててスコアアップ
- Part4では、意外なヒントを活かしてスコアアップ!
- Part3&4の設問は全て、5W1Hでの質問
TOEIC part3と4が苦手な人でも、知っているだけでスコアが上がる知識がいくつかあります。
まずは、意外と知られていない事実を紹介します。
設問2は捨ててもOK!むしろスコアアップに?
初級~中級者は、設問2つ目を最初から諦めてしまうと、逆にスコアが上がる場合があります。


TOEIC part3 4では、一つのアナウンスに対して3つの設問があります。
上級者でないと、3つ全部を解くのは難しいです。
なぜなら、慣れていないと1つ目の設問を考えているうちに2つ目のヒント部分が流れてしまうからです。



2つ目のヒントを聞き逃しちゃう
なので、始めから2問目を捨ててしまいましょう。1問目と3問目を正解できる確率が上がって、むしろスコアが上がります。
2問目を捨てることで、聞き取らないといけない量が減る。アナウンスの最初と最後だけに集中すれば良いから。結果的に考える時間が増える。



ちなみに私の場合、1&3問目に絞って先読みをして、2問目はアナウンス終了後に解いています。これで満点取れてます。
Part3 設問1の傾向
設問1つ目は正解しやすいです。例えば、設問1つ目にはこんなのが多いです。
- 彼らはどこで会話していますか?
- 彼らは何について話していますか?
- このアナウンスの目的はなんですか?
アナウンスの序盤でヒントを言ったり、ヒントが会話全体にあったりとやさしい設問が多いです。
2問目のヒントが流れている時間を、1問目を考える時間にしちゃえばいいんです。
Part3 設問3の傾向
3つ目の設問も、比較的やさしめ。3問目はこんな設問が多いです。
- 彼女は次に何をしますか?
- 彼は彼女に何をしてほしいと言っていますか?
- 次の金曜日に何が起きますか?
アナウンスの終盤で解答のヒントが話される設問が多いですね。
PART3 4の1問目と3問目は解きやすい設問が多い。まずはこの2問が正解できるようになると、全3問解く力が少しずつ身につく。



慣れてないのに3つぜんぶ解こうとするから、実際より難しく感じていたんだね



そう!全部解けるのは、800点以上を狙う上級者だけなんだ。まずは少しずつ理解を深めて成長していけばいいんだよ。
Part4では、意外なヒントを活かしてスコアアップできる!?
TOEICパート4には意外なところに聞き取りのヒントがあります。
パート4は、
- 会議の一部分
- 留守番電話メッセージ
- ニュース
などがお題になっています。
Part4のお題を、事前に知ることができるテクニック
各アナウンスが始まる前の『Questions 71 through 73 refer to the following~』の~の部分を聞いてみてください。
- 会議の一部分なら『excerpt from a meeting』(会議の一部)と言っています。
- ニュースなら『news report』と言っています。
この部分を聞いておくことで、例えば『今から、ニュースが流れるんだな』と構えておくことができます。
小さなことですが、効果は大きいです。





気づかなかったー



これは小ネタ過ぎたかな?まだまだスコアアップのテクニックはあるよ
【豆知識】Part3&4の設問は全て、5W1Hでの質問
スコアがちょっと上がる豆知識。
『設問文の冒頭の単語で、どんなタイプの問題なのかを判別することができます。』
Part3&4の設問文は、全て 5W1Hでの質問です。その中でも ”What” の設問が大半を占めます。



言われてみると…確かに!
文脈を読み解く設問|グラフを参照する設問
Why と Where の設問文に気がつけば、それは文脈を読み解く設問だとわかり、早めに身構えることができます。
Who most likely is ~ ?
なども文脈問題でよく使われる質問文です。
例:会話の流れから、男性が上司だとわかる。など
”Which” はグラフを見て解く設問によく使われます。
例:会話の流れから、2番目に売上が良い商品について話していることがわかる。など
これらの設問は、名詞と動詞だけに注目せず、会話の流れを理解する準備が必要です。
例として、TOEIC公式問題集2のテスト1 Part3&4の設問タイプを数えてみました↓
Part3 39問中
What | 32問 |
---|---|
Where | 1問 |
Why | 3問 |
Who | 2問 |
Which | 0問 |
How | 1問 |
What = 82%
その他 = 18%
Part4 30問中
What | 19問 |
---|---|
Where | 1問 |
Why | 3問 |
Who | 3問 |
Which | 2問 |
How | 2問 |
What = 63%
その他 = 37%
このように、Whatがほとんどですね。
冒頭がWhat 以外の質問の特徴を知ると、出題パターンを覚えやすくなる。
さらに底上げ、今すぐできるスコアアップの意識
パート3 4で重要なコツは、”問題を読む”よりも”アナウンスを聴く”に集中力の7~8割を使うこと。
当たり前ですが、リスニングセクションは”聴く”能力を問われるセクションです。
答えは問題用紙の中には絶対に書かれていなくて、必ずアナウンスの中に潜んでいます。
これを意識することがまず重要。



読むくらいなら聴け!です
アナウンスが始まったら設問文を読むことは一切禁止!
そこまでに先読みができていない時点で手遅れ。アナウンスを聴くことに集中し、同時に選択肢をちら見する。
アナウンス中に設問文を読んでしまうと、大事なヒントを聞き逃す危険が高まる。
アナウンス中は選択肢のみを見て、答えがわかったらアナウンス中に即マークし、次のヒントに備える。
それっぽい選択肢はだいたい正解


完璧に自信がなくても ”これかな?”と思ったら、迷わずマークして次のヒントに備えること。
TOEICでは正解以外の3つの選択肢はまったく関係ないことが書いてある場合が多いです。



少しでもアナウンスと関係ある内容が書いてあったら、即マークしよう。そうしてマークした選択肢は大体当たっている。
※ただし、パート2でこれをやると不正解になる可能性が高いので注意!
パート2はひっかけ問題があるから。



copy と coffee とかだよね。
パート2では全ての選択肢を考えて、消去法で解くことも視野にいれること。
ここまでの確認クイズ!練習問題を解いて、覚えたことを実践してみよう
当記事をここまで読んでいただいた方は、相当マジメな方です。



長い記事なのに、スゴイ!
そこで今回覚えて頂いたことを、練習問題を通じて確実にあなたの糧にしていただきたいです。
TOEIC Part3練習クイズ!↓(一時停止して先読みしてから解いてください。)
正解はここをタップ▼
正解:D,B,B
Why does the man call AirGlobe Airlines?
男性は、もともとの15日のフライトを16日に変更したい(”I need to move the flight to the 16th.”)と言っているので、正解は「D) フライトの日付を変更するため」。
What does the man plan to do on the original flight date?
男性は、もともと15日に飛行機に乗る予定でしたが、友人の結婚式に出席する必要がある(”I have a friend’s wedding party to attend on the 15th.”)と言っています。したがって、正解は「B) 友人の結婚式に出席する」。
What does the man imply when he says, “Yes, please go ahead”?
男性は「アップグレードの手続きを進めてください」(”Yes, please go ahead.”)と言っているので、正解は「B) フライトの変更を確認している」。
【結論】TOEIC形式に慣れてテクニックを身につければ part3 4は怖くない
Part3・4は、英語力だけで戦うには厳しいパートです。
でも、テクニックと慣れがあれば、スコアは確実に伸ばせます。
紹介したコツをひとつずつ身につければ、あなたのTOEICリスニングは確実に変わります。
とはいえ、知識を得ただけではスコアは上がりません。
本番形式の問題で何度もテクニックを実践することが、いちばんの近道です。
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