TOEICのPart2、何を言ってるのか全然聞き取れない…そんな悩みありませんか?

何をヒントに解けばいいのかわからないんだよ…
問題アナウンスが一瞬で流れてしまって、すぐに次のアナウンスが進んでしまい、「え?ちょっと待って、全然聞き取れなかった!」と焦ってしまう。



その焦りが混乱を呼び、ますます内容が分からなくなってしまうんですよね。
特にTOEICを始めたての段階では、リスニングのスピードや内容の切り替えの速さに追いつけず、そのままPart3&4も進んでいって、「なんだかリスニングセクションが一瞬で終わった気がする…」と感じてしまいます。
でも、心配しないでください。少しの練習とコツで、その「一瞬の英語」を聞き取れます。
実は、Part2での聞き取りは、問題のクセや傾向の理解。これらを意識するだけで、正解率が驚くほど改善されます。
この記事では、あなたがPart2を聞き取れるようになるための具体的な方法と勉強法を解説。
これを実践すれば、焦らずに内容をキャッチできるようになり、TOEICのリスニングスコアも確実にアップします。





私も、英語を始めた30歳当時は、リスニングで130点を取りました!
ズタボロですね!
TOEIC リスニング Part2の問題は、2種類に分類される


TOEICのリスニングPart2では、問題のタイプが大きく2つに分かれます。
- 素直な応答が正解になるタイプ
- ひねくれた応答が正解になるタイプ
それぞれに特徴があり、解き方や対策が異なります。
Part2のスコアを向上させるためには、この2種類の問題の対策を段階的に鍛える必要があります。



Part2の問題は、素直なものとひねくれたものの2種類。
まずは、シンプルな方を解けるようになることが目標です。
- 素直に応答している問題
- ひねくれた応答の問題
シンプルな問題は、アナウンスの一部さえ聞き取れれば正解できます。
一方、ひねくれた問題は、セリフと選択肢を全て聞き取らないと解けないので、高いリスニング力が求められます。



シンプルな問題から解けるようにならないといけないんだね…
段階を踏んだ勉強法で、スコアアップがグッと近づきます。
ひねった問題数 | 全25問中の割合 | |
---|---|---|
公式問題集3-1 | 12問 | 48% |
公式問題集10-1 | 8問 | 32% |
素直に応答している問題
素直に応答している問題は、通常、質問に対する答えが直球で返ってくることが特徴です。
これらの問題では、答えを導き出すために必要な情報が比較的明確に提示されます。
具体的には、問題アナウンスの冒頭です。今回の例題の場合は、”What time ”。
そして、選択肢の中から”What time ”、つまり”時間”を答えているものを選べば正解です。
- 冒頭さえ聞き取れれば正解可能
- 冒頭に見合った選択肢を選ぶ
- 冒頭以外は聞き取れなくてもよい
素直な問題の特徴は、冒頭さえ聞き取れれば正解できる点です。
高度なリスニング力は必要ありません。
Part2の約半分は、シンプルな応答の問題。
まずは、このタイプの問題を解く練習から始めるのが正しい順番。
ひねくれた応答の問題
ひねくれた応答の問題は、意外な選択肢が正解になるタイプです。正解の応答が質問にシンプルに応えていないので、正しい答えを見極めるのが難しいです。
これらの問題では、文脈の理解、つまり高いリスニング力が求められます。
- 意表をついた選択肢
- 文脈を理解する必要あり
- 高いリスニング力で聞き取らないと正解できない
例以外にも、質問を逆に質問で返している応答が正解になるタイプもあります。
ひねくれた問題は、『リスニング力の低い受験者を不正解にさせてやろう』という意図で作られています。



意地悪だね…



TOEICのスコアは、そうやって調節されてるんだ。
Part2に限った話じゃないし、仕方ないよ。
ひねくれたタイプの問題を解くためには、高いリスニング力が必要。
まずはシンプル問題を解く練習をして、土台となる聞き取りスキルを身につけること。
Part2の英語が聞き取れない理由


TOEICリスニングPart2で英語が聞き取れない理由は大きく3つあります。これらの理由を理解し、改善することで、正解率を上げることができます。
英語が聞き取れない理由は、極論を言えば『リスニング力が足りないから』ですが。
『リスニング力の上げ方には正しい順番がある』と理解すれば、焦る必要がないとわかります。



誰しも最初は英語を聞き取れません。
でも、たしかに聞き取る練習法はあります。



リスニング満点が言うんだから、そうなのかも?
- 800点以上を狙わない限り、完璧に聞き取る必要はない
- 冒頭に注目して聞いていない
- フレーズ単位の練習不足
例えば、TOEICのリスニングPart2では、100%正確に聞き取ることが必ずしも求められません。特に、800点以上を目指していない場合、完璧を求める必要はありません。
また、リスニング力の向上には時間がかかるため、繰り返し練習を行うことが重要です。



TOEICを始めて3ヶ月以内だったら、全く聞き取れないのは普通。
理由1:800点以上を狙わない限り、完璧に聞き取る必要はない
TOEIC Part2の問題の約半分は、上級者向けの問題なので、初心者~中級者が聞き取れないのは当然です。
つまり、目標とするスコア次第では、Part2を全て聞き取らなくても問題ありません。
さきほども言った通り、全部聞き取れなくても、素直な応答の問題で半分は正解できるからです。
TOEIC700点を取って、初めてPart2を100%聞き取る土台が整う。
理由2:冒頭に注目して聞いていない
Part2が聞き取れない理由の2つ目は、”冒頭を聞き取るクセがついていない”からです。
冒頭さえ聞き取れば正解できる素直な応答の問題と、ひねくれた問題は、ランダムに出題されます。



つまり、どんな問題が流れてくるにしろ、毎回冒頭を聞き取る意識は必要ってことか…



しつこいようだけど、まずは冒頭だけ聞き取れれば十分だからね。
”What time ~”などの冒頭さえ聞き取る意識があれば、『聞き取れない』と感じることはない。
理由3:全てを聞き取ろうとしている|フレーズを聞き慣れていない
聞き取れない一番の理由は、”Part2の全てを一度に聞き取ろうとしているから”です。
TOEIC Part2は、全ての受験者に対して、様々なフレーズが雪崩のように押し寄せてきます。



初心者にも容赦なくね…
英語を聞き取るためのリスニング力とは、”聞き取れるフレーズをひとつずつ増やしていくこと”です。



一気に全部を聞き取るのは無理だから、フレーズ単位で一つずつ覚えていけばいいんだ。
例えば、TOEICでよく使われる”とあるフレーズ”、なんと言ってるでしょうか?
聞いてみてください。
※▶再生ボタンクリックで再生。
最初は全く聞き取れないですが、このフレーズを0.7倍速にして繰り返し聴いてみましょう↓
次に、スクリプトを確認してみましょう。
こんなセリフを言っています↓
Please let me know if you have any questions.
(何か質問があれば、お知らせください。)
このスクリプトを見ながら、0.7倍速を繰り返し再生してみましょう。



あ、聞き取れてきたかも…



じゃあ、1.0倍速にしてもう一度聞いてみよう
スクリプトは見ないでね
最初より、聞き取れるようになっているはずです。
このように、聞き取れるフレーズを一つずつ地道に増やしていくことで、いずれ全体が聞き取れるようになります。
let (人) do の構文解説はここをクリック
「let (人) do」ってなに?
- 「let (人) do」は、「人に do させる」という意味です。
- 相手が何かをするのを許したり、やらせたりすることを表します。
3つのポイントで覚えよう!
1. 主語が誰?
- 誰が「させる」かを最初に置きます。
例:
I (私が)
She (彼女が)
2. 「let」の後に誰を「させる」?
- 誰にやらせるのかを「let」の後に置きます。
例:
I let my friend ~ (私は友達に〜させる)
She let her brother ~ (彼女は弟に〜させる)
3. 動詞はそのままの形(原形)!
- 「do」の部分は、「する」という意味の動詞の原形になります。
例:
I let my friend borrow my book.
(私は友達に本を借りさせた)
She let her brother play the game.
(彼女は弟にゲームをさせた)
注意するポイント
- 「let」の後の動詞は原形(toを使わない!)。
- 誰かが嫌がっているのを「強制的にさせる」場合は「make」を使います。(例:make you feel angry. あなたに怒りを感じさせる。)
例文で練習しよう!
- My teacher let us leave early.
(先生は私たちを早く帰らせてくれた) - Please let me know your opinion.
(あなたの意見を教えてください) - I let my child choose their own clothes.
(私は子どもに自分の服を選ばせた)
いきなり全部を聞き取るのは無理。聞き取れるフレーズを一つずつ増やしていくのがリスニングの勉強法。
地道な作業だが、確実で唯一の方法。
Part2の2種類の問題、それぞれの聞き取り方


Part2の問題には、素直なものとひねくれたものがあります。それぞれに対する効果的な聞き取り方を理解し、実践することで、スコアアップできます。



シンプルな問題とひねくれた問題、それぞれの特徴を知ってリスニング力を強化しましょう。
段階的なリスニング力アップが成功への鍵です。
- 素直な問題は、冒頭の5W1Hを聞き取ること
- ひねくれ問題は、地道なリスニング強化が必要
素直な問題に対しては、質問の冒頭部分、特に「What」「When」「Where」などの5W1Hに焦点を当て、明確に聞き取ることが大切です。
ひねくれた問題については、文脈を理解して選択肢を見極める力が求められます。
これらの対策を分けて勉強しましょう。
素直な問題は、冒頭の5W1Hを聞き取ること
素直な応答の問題は、質問の冒頭部分を正確に聞き取ることで正解できます。
特に「What」「When」「Where」「Why」「Who」「How」だけは注意して聞き取りましょう。
冒頭 | What | When | Where | Why | Who | How |
---|---|---|---|---|---|---|
正解の選択肢 | 時間など | いつか | 場所 | 理由 | 誰か | 方法 |
素直な応答問題では、選択肢が直球であるため、何を問われているかを理解すれば、すぐに答えを導けます。
- 5W1Hを意識して聞く
- それぞれに対応した選択肢が正解
- 冒頭を聞き取る練習をする
例えば、「Where is the meeting room?」という質問には、「In the conference hall」など、場所を答えている選択肢が正解になります。
こういったシンプルな問題は、何が問われているのかをしっかり把握することで、簡単に解答できます。
TOEIC公式問題集や、TOEIC用アプリなどで、冒頭を聞き取る練習をする。
特にスタディサプリのようなTOEIC学習アプリは、外出先で気軽に練習ができるので、忙しい方に向いています。


ひねくれ問題は、地道なリスニング強化が必要
ひねくれた応答の問題は、リスニング力を上げて文脈を理解する必要があります。
これらの問題には、選択肢に意図的に引っ掛けが含まれているため、正解を見極めるには、セリフと選択肢を全て聞き取るしかありません。
ひねくれ問題を克服するためには、日々のリスニングトレーニングと、Part2の実践練習が必要です。
- シャドーイングなど、リスニング強化の練習が必須
- 聞き取れるフレーズを一つずつ増やしていく
- 特にシャドーイングアプリが強力
英語を聞いて、聞こえたままを自分でも発音するリスニング練習法。
少々難しいが、そのぶん非常に効果が高い。
例えば、「チームには何人の助っ人が必要でしたっけ?」という質問に対して、「~人です」というシンプルな選択肢ではなく、「助っ人を募集するなんて知りませんでした」といったセリフが正解になったります。



ひねくれてるねー
これを解くには、アナウンスを聞き取れるリスニング力を身に着けて、選択肢のどれが最も適切なものかを見極める力が必要です。
ひねくれ問題を解くには、リスニング力強化が必須。
TOEICリスニングに適したトレーニング、特にシャドーイングがおすすめ。





私も、TOEIC700→800までの間は、シャドーイングだけで伸ばしました
正解数アップ!Part2のスコアを上げるコツ


Part2で正解数をアップさせるためには、いくつかのコツがあります。
正解率を高めるためには、問題の特徴を理解し、効果的な方法で対策を取ることが求められます。



聞き取り以外で、スコアを上げるコツを解説します。
正解数を増やすためには、コツを実践して少しずつスコアを上げましょう。
- 消去法で正解率を上げる
- 頻出単語を覚える
- 出題形式や、更に詳しいコツ
特にPart2は唯一の3択形式なので、消去法を活用して、選択肢を絞り込むことが正解率アップに繋がります。
また、リスニングでよく出る単語やフレーズを覚えることで、選択肢が分かりやすくなり、正答を見つけやすくなります。
さらに、出題形式や出題傾向を理解することも、効果的な対策につながります。これらのコツを実践することで、確実にスコアを上げることができます。
消去法で正解率を上げる
TOEIC Part2では、消去法が有効です。
Part2は3択ですし、ひねくれ問題に対処するには、消去法で明らかに間違った選択肢の除外がスコアアップにつながるからです。
例えば、こんな問題。「まだお店の改装の必要は無いと思うよ」という問題に対して
- それはスーザンさんの言ってたことと違うな。
- そうだね。それなら更にお客さんを呼び込めるね。
- 商品展示エリアです。
結論はAが正解ですが、Aを聞いただけでは、「不自然ではないけど、どうもしっくり来ない」と感じませんか?
なので、ここではAはいったん保留にします。
そして、残りの2つの選択肢を聞くと、明らかに応答としてふさわしくないセリフだとわかります。
ここで、初めて「Aが一番意味が通る」と判断してAにマークする。



なるほど、消去法じゃないと解けないね
Part2は、消去法でスコアが上がる。
1択に絞れなくても、2択に絞るだけで正解率は50%になる。
頻出単語と、その発音を覚える
TOEIC Part2によく出やすい単語やフレーズには傾向があります。
それらを覚えて聞き取れる練習をしていれば、本番でも安定してスコアを取れます。
- cubicle (作業ブース)
- could use ~ (~だとありがたい)
- Should ~ ? を使った疑問文
など
また、Part2では、地名もよく使われます。
それらは英語独特の発音なので、知らないと絶対に聞き取れません。
地名 | スペル | Google翻訳で発音を確認 |
---|---|---|
アムステルダム | Amsterdam | 『Amsterdam』 |
北京 | Beijing | 『Beijing』 |
東京 | Tokyo | 『Tokyo』 |
ソウル | Seoul | 『Seoul』 |
釜山 | Busan | 『Busan』 |
カタカナ英語とは全く違う発音なので、確認してみてください。



違いにびっくりするよ!
Part2で使われやすい単語は決まっている。
聞き取る練習をしておくことで、スコアは安定する。
出題形式や、更に詳しいコツ
Part2のスコアを安定させる方法は、他にもあります。
- シャドーイングのやり方
- リスニング教材の選び方
- より詳しい問題タイプの見極め方
など
この記事では、Part2の発音を聞き取る方法を中心に解説してきました。
別の記事にPart2のスコアを上げる勉強法をまとめましたので、こちらも参考にしてください。


【まとめ】Part2は、2種類の問題に応じた、2段階のトレーニングで聞き取れる!
Part2のリスニング問題を解くためには、シンプルな問題とひねくれた問題にそれぞれ適したトレーニングを順番に行うことが鍵です。
2種類の問題に対応するためには、冒頭の5W1Hをしっかりと捉える力と、引っ掛け問題を見抜くための地道なリスニング強化が超大事。



まずは、冒頭を聞き取る練習から始めよう
2種類の問題に応じた2段階のトレーニングを行い、リスニング力を段階的に高めることで、TOEIC Part2のスコアアップが実現できます!



いきなり全部を聞き取ろうとしてたから、難しく感じてたんだね
また、正解数をアップさせるためには、消去法を活用し、頻出単語を覚え、出題形式を理解することが重要です。これらのコツを積み重ねれば、着実にスコアアップできます。
まずは、TOEICを聞き取るためのシャドーイング方法から試してみてください。
少しずつ、確実に聞き取れるようになる練習法です。