TOEIC Part1は写真を見て、正しい説明をしている選択肢を選ぶパートです。
なかなか聞き取れないんだよ
写真のどこを見ればいいかもわからないまま、アナウンスはどんどん進んでいくので、置いていかれるんですよね。
この記事では、Part1の対策と勉強法を解説します。
- Part1の解き方がわかる
- 写真と選択肢の仕組みがわかる
- Part1が聞き取れる勉強法がわかる
実は、TOEIC Part1は、名詞と動詞に注目すれば簡単に解けるので、詳しく解説していきます。
TOEIC Part1は『名詞と動詞』に注目すれば正解できる
part1は名詞と動詞が聴き取れると正解できるパートです。
名詞と動詞が大事!例題を使って理解しよう
TOEIC試験当日、まだアナウンスが始まる前、1問目に↑こんな写真があったとします。
あなたならどこを見て、どんな準備をしますか?
ちょっと考えてみてください
Part1のコツはまず、写真の中の『名詞』に注目することです。この写真で注目すべき名詞は4つ。
- 写真右奥の棚
- 写真中央の男性
- 男性が使用しているデスク
- 写真左奥のデスク
この4箇所に注目できた時点で、ほぼ正解しています!
次に見るべきは、それぞれに関係する『動詞』です。
- ファイルが棚に並べられている
- 男性が、キーボードで仕事している
- 電話とディスプレイがデスクの上に置かれている
- デスクが窓の近くに置かれている
それぞれを英文で表すと、、、
- Files are arranged on the shelf.
- A man is working on a keyboard.
- A phone and a monitor are placed on the desk.
- A desk is placed near the window.
つまり、上記4つの文の一つが選択肢に紛れ込んでいて、それが正解になるということです。
その他3つの不正解の選択肢は、どれも『名詞』と『動詞』の組み合わせが噛み合っていません。
Part1は名詞と動詞さえ聞き取れれば正解できる。写真の中で注目すべきポイントは限られている。
なるほどねー
その他よくある正解例
例:
- She’s folding a newspaper.(動詞と目的語)
- A man is standing near a constraction site.(動詞と場所)
- One of the man is reading a brochure.(動詞と目的語)
↑正解を選ぶポイントとなるのは、『主語』と『動詞』と『それ以外の名詞』の関係が全て一致しているかどうかです。
それ以外の名詞とは↑例文の赤字の部分、『目的語』や『場所』などを表している部分です。
She や A man などの主語も『名詞』ですから、つまり名詞と動詞を聴き取ることで正解できます。
パート1でよく使われる動詞と名詞は限られているので、それら単語を覚えてしまえばPartは対策できます。
あとは、練習問題を解いて慣れるだけ。
写真の見るべきポイントのコツ|主語と動作
写真をみるときは、まず『主語』に注目です。
例:
道路の風景写真で注目するべき主語は
- 『車』が停まっている向き、位置
- 『歩行者』の歩いてる向き
- 『建物』の様子
など
Part1の写真は、2種類に分けられます。
- 人物が写っている写真
- 風景だけの写真
人物が写った写真
人物が写っている写真では、人と背景を別々に注目する必要があります。
『人物の行動だけに注目していたら、背景の様子を説明した選択肢が正解だった』ということも多いからです。
必ずしも、人物の行動が正解になるとは限りません。
- 人物なら、どこで何をしているか?
- 背景なら、どんなものが写り込んでいるか?
に注目しましょう。
難しいなぁ
練習問題を解いていけば、すぐ慣れるよ。
パターンは多くないからね
風景だけの写真
風景だけの写真は、簡単そうに見えますが実は少し難しいです。
なぜなら風景だけの写真の選択肢では、A man や People などのお馴染みの名詞は主語にならないからです。
主語になる単語を知らないと解けないってことか
風景問題では、
- A ladder
- Porch steps
- The door to the house
など語彙力が問われる名詞が主語になります。
やはり、ここでも『名詞をどれだけ知っているか』がカギになります。
Part1で選んではいけない選択肢|それ不正解だよ!
4択から正しい説明を選ぶということは、他の3つの選択肢は間違った説明をしていることになります。
それはそうだね
写真に写っていない名詞を含む選択肢は不正解
part1では、アナウンス中に『写真に写っていない名詞』が含まれている選択肢は必ず不正解になります。
例:数人がテーブルに集まって雑誌を見ている写真
→『数人がパソコンで作業している』という選択肢はパソコンが写真に写っていないので不正解
このようなタイプの問題は、名詞を覚えていれば判断ができますね。
パソコン=a computer
写真に写っていない動作がある選択肢は不正解
Part1では、写真に写っている物が選択肢に含まれていても”動詞”が違っているので不正解と判断できる問題があります。
例:女性がパソコンに向かって入力作業をしている写真
→A woman is pointing at a screen.『女性がパソコンを指差している』という選択肢は不正解
→A woman is installing a computer.『女性がパソコンを設置している』という選択肢は不正解
このような問題も頻出で、動詞を知っていれば解ける問題です。
名詞が合ってても、動詞が違う選択肢は選んじゃダメなんだね
パート1でよく使われる名詞と動詞を覚えよう。写真に写っていない名詞や行動が含まれた選択肢は絶対に不正解。
不正解がわかれば、消去法で選択肢を絞ることでスコアアップが期待できる。
TOIEC Part1の仕組みと正解数の目安
Part1の仕組み:時制はほとんど現在形か現在進行形
TOEIC Part1は、写真を正しく説明しているアナウンスを4つの選択肢から選ぶパートです。(全6問)
その特性上、アナウンスは
- 現在形
- 現在進行形
- 現在完了形
この3つの時制しかありません。
過去形や未来形がないんだね
そのなかでも特に、受動態の進行形は覚えておきましょう。
受動態の進行形の例:
A folder is being selected from the drawer.
(フォルダーが引き出しから選び出されているところである。)
be動詞 + being + 過去分詞 の形になります。
目標スコア別の正解数の目安
リスニングパート1は、TOEIC試験の一番最初に解くことになるパートなので、難易度は比較的低いです。
半分の3問を正解できると、500点相当
目標スコア毎に、リスニングセクションで必要な正解数の目安をパート別に書いておきます
スコア目安 | Part1 6問 | Part2 25問 | Part3 39問 | Part4 30問 | 計 100問中 |
---|---|---|---|---|---|
500点 | 3 | 13 | 18 | 15 | 49問 |
600点 | 4 | 16 | 22 | 18 | 60問 |
700点 | 5 | 17 | 26 | 21 | 69問 |
800点 | 6 | 21 | 30 | 23 | 80問 |
900点 | 6 | 25 | 35 | 26 | 92問 |
目標スコアから、正解しないといけない問題数を逆算してみよう。公式問題集で模擬試験をすれば、今やるべき勉強が見えてくる。
Part1対策その1:ひっかけ問題を知る
進行形のひっかけ問題
Part1で気をつけたいポイントの一つとして、現在進行形があります。
これの理解が不足していると、間違った選択肢に誘導されて不正解しやすいです。
例:
A woman is wearing a coat. (女性はコートを身に着けている)
A woman is putting on a coat. (女性がコートを今まさに着ているところだ)
↑このような表現の違いをひっかけとして出題してくることがあります。
詳しく解説すると、、、
「put on」は動作を表す動詞で、「wear」は状態を表す動詞です。
「put on」は「これから~を身につける」という動作を表現し、「wear」は「すでに~を着ている」という状態を表現します。
例えば、『コートを着た女性が道を歩いている』写真に対して
- A woman is wearing a coat. は正解
- A woman is putting on a coat. は不正解
ということになります。
”すでに着用している” と ”今着ようとしている” は違うってことだね
Part1対策その2:出やすい単語を覚える
ここまで解説してきた通り、Part1では単語を多く知っているほど正解しやすいです。
以下、Part1に頻出の単語です。
必ず、発音と一緒に覚えてください。自分でもマネして発音すると覚えやすいです。
※単語をタップすると、Google翻訳で発音を確認できます。
名詞
Vehicle = 車、車両
awning = (お店の入り口外側上部などに設置されている)日除け
construction site = 建設現場
shelf = 棚
ladder = はしご
pedestrian = 歩行者
diner = 食事客
instrument = 楽器
staircase = 手すりと階段
grocery = 食料品
動詞
greet = 挨拶する
pave = (道路を)舗装する
adjust = 調節する
try on = 試着する
repair = 修理する
leave open = 開けっ放しにする
load = (荷物を)積み込む
便利な単語帳
Part1によく出る単語を覚えるなら『金のフレーズ』という単語帳がおすすめ。
”Part1頻出単語集”という特集ページがあるので、一気に覚えやすいです。
Part1対策その3|練習問題を解いて慣れる
Part1の仕組みや全体像がわかったら、あとは練習問題を解いていけば完璧です。
大きく分けて2つの教材があります。
- TOEIC用のスマホアプリ
- TOEIC用の問題集
TOEIC用の問題集で練習する
- 紙とペンを使った、本番に近い形で練習できる
- 座学に向いている
書店やAmazonなどの通販で購入するTOEIC問題集を使っての勉強法です。
外出先での勉強には向いていませんが、一度購入してしまえば何度でも繰り返し勉強ができます。
持ち運びに難ありだけどね
ほとんどの問題集のホームページで 音声ダウンロードが可能なので、音声データをスマホなどに入れて練習ができます。
どんなTOEIC受験者も一冊は持っていて欲しい『TOEIC L&R 公式問題集』での練習がオススメ。
TOEIC用のスマホアプリで練習する
- 外出先のちょっとした合間に練習ができる
- アプリなのでリスニング音声を再生しながら練習できる
- 1000問以上の問題数が持ち運べる
やはり『問題と音声がセットになっている』という点がリスニング練習と相性が良いです。
参考書だと、自分で音声ファイルを再生しないといけないもんね
その代わり、月額3000円程度の料金が発生するというデメリットがあります。
両方揃えて、場面によって使い分けるのが賢いやり方
『スタディサプリ ENGLISH
写真を見ながら、音声を何度でも繰り返し再生できる。アプリならではの便利さが噛み合っています。
音声の速度を変えられるから、初心者でも聴き取りやすかったよ
『Santaアルク』というアプリも便利です。
- 無料でTOEICの予想スコアが出せる
- AIが自動で自分に合った問題を出題してくれる
というメリットがあります。
『スタディサプリ』よりも操作性や音質は落ちますが、無料で受けられるレッスンが多めです。
無料でできることが多いから、とりあえずダウンロードしておいて損はないよ
700点以上を狙うなら、リスニングを鍛える必要あり
ここまではリスニングスキル(英語を聞き取るスキル)が低い初心者でも、Part1で使えるテクニックをメインに解説してきました。
ですがリスニングスキルが中級以上あれば、テクニックを使わずにPart1の音声を聞き取って正解することはできます。
特にPart3&4は、リスニングスキルがないと解けない問題が多い
さきほどスコア別正解数の目安にも書きましたが TOEIC700点以上を取る場合は、Part1でも5問正解できるスキルが必要です。
シャドーイングから始めてみよう
初心者がリスニングスキルを上げるには、『シャドーイング』という練習法が最適です。
英語を聞いて、聞こえたままを自分でも発音するリスニング練習法。
少々難しいが、そのぶん非常に効果が高い。
私自身、シャドーイングで大きく変わりました
令和の時代なら、自分の好きなアニメや海外ドラマでリスニング練習できるので特にオススメ。
シャドーイングのやり方、おすすめ教材などまとめて解説しましたので↓よければ参考にしてください。
TOEIC Part1対策まとめ|単語を覚えることで正解できる!
TOEIC Part1の対策は、まず単語とその発音を覚えることです。
そして、各問題の特徴を知ったうえで練習問題を解く。
そうするうちに次の課題が見えてきて、いつの間にかレベルアップしています。
できることから一歩ずつだね
やるべきことはシンプルですが、なかなか実践できている人はいません。
是非、成功への最初の一歩を踏み出してください。
- 単語帳を始める
- シャドーイング練習を始める
どちらかを始めれば、必ず結果は変わります。
あなたのTOEICの成功をお祈りしています。
TOEICのPart別攻略も解説しています↓リスニングが苦手な方、参考にしてください。