「英語の勉強は頑張っているのに、映画の英語が全然聞き取れない…これって自分だけ?」
そう感じて、不安になっていませんか?
文法も単語も勉強してきたし、教材や試験のリスニングはそこそこできる。
でも、いざ映画となると、セリフがどんどん流れていって全く追いつけないんだ
こんなギャップに悩んでいる方は少なくありません。
実はこれ、全然「あなた1人」ではありません。むしろ、映画のセリフが聞き取れないのは当然なんです。
その理由は、ネイティブのスピードやリエゾン(音のつながり)、スラングや表現の多さが、私たちが学習する英語とは大きく違うから。
でも安心してください。映画の英語を聞き取れるようになるための具体的な勉強法がちゃんとあります。たとえば、シャドーイングや英語字幕を活用した段階的な練習法は、多くの人が実践して成果を上げています。
この記事では、そんな「聞き取れる耳」を育てる方法を分かりやすくご紹介。
読んでいただければ、「自分だけ聞き取れない…」という不安が「やればできる!」という自信に変わるはずです。一緒に、映画の世界を英語で楽しめるようになりましょう!
127作品の映画を観て英語学習してきました
上級者でも映画やドラマの英会話は聞き取れない
英語学習が進んでも、映画やドラマの英会話を聞き取るのは難しいです。
ネイティブが自然に話すリスニングの壁は高く、上級者でも聞き取れないものです。
映画やドラマのセリフが聞き取れないのは、リスニングの難しさと日常会話特有の表現が原因
- リスニングは果てなき道、TOEIC高得点の人でやっと小学生レベル
- テスト用の英語とネイティブ英会話はまったく違う
- そもそも日本語と英語では、言語に距離がある
映画のセリフが聞き取れないのは当然で、TOEICリスニング満点の私でも当たり前のように聞き取れません。
だからといって、今までの勉強は無意味ではありません。確実に私達の実力として積み上がっています。
リスニングは果てなき道、TOEIC高得点の人でやっと小学生レベル
リスニングスキルの向上は、小さな積み重ねの結果で得られるものです。
TOEICで高得点を取る人でも、ネイティブの小学生低学年にやっと追いついたくらいのレベルです。
- 作品にもよるが、映画の英語は大学生レベル
- ネイティブも10年以上かけてレベルを上げていく
- 一日に2時間英語を聞いたとしても、40年かけて小~中学生レベルになる計算
映画で話される英語は、ネイティブの大人が理解できるレベルです。
やっと小学生のレベルになれたくらいのリスニング力や語彙力では、理解できるはずがありません。
一日に、1時間しか英語の勉強してない私が聞き取れるわけないね…
わたしたち日本人が、英語学習を始めて数年で映画をすべて聞き取るなんて、期待しすぎというもの。
でも大丈夫。いきなり難しい映画から始めなければいいんだよ
テスト用の英語とネイティブ英会話はまったく違う
テストの英語は調整されたもので、映画のセリフは自然なスピードと表現が使われます。
作品としての雰囲気が優先されてるもんね
英語学習で使われる例文や問題は、学習者向けに作られているため、発音が明確で、使われる単語やフレーズもシンプル。まさにお手本のような英語です。
しかし、映画内のネイティブの会話はそうではありません。
- 学ぶための英語と、雰囲気を演出するための英語では性質が違う
- 勉強やテストの英語は、英文法に忠実
- 映画は雰囲気を重視するので、省略したり早口になりがち
たとえば、日本語で考えてみましょう。
- 「こんにちは」→丁寧な雰囲気。教科書で習う。
- 「こんちゃー」→カジュアルな雰囲気。教科書には載っていない。
このような省略や口語的表現は教科書では触れないため、理解するには別の学習が必要です。
まずは基本の英語を正しく学んでから、カジュアルな英語を覚えていくのが正しい順番。
今までの学習は、あとで必ず活きる。
そもそも日本語と英語では、言語に距離がある
日本語と英語は文法や音声体系が大きく異なります。『言語間距離』が遠いのです。
これが、リスニングの難しさを一層高める原因です。
- 英語は結論から先に言う
- 英語と日本語では母音の数が違う
- 日本語と英語では、文化的背景が大きく違う
たとえば、日本語と韓国語は共通点が多いため、互いに覚えやすい言語です。
逆に、英語と近い言語はスペイン語やフランス語で、これら同士も覚えやすい言語です。
参考サイト:【言語間距離という概念】英語が日本人にとって特別難しい言語である理由
だからこそ、じっくり進めていけばいいんだ
そっか、焦らなくていいんだね
日本人にとって、英語は最も覚えにくい言語。映画のセリフを聞き取るには長い学習時間が必要。
映画のセリフが聞き取れない原因 3選
映画のセリフが聞き取れないのは、英語特有の要素が関係しています。
スラングや背景知識、発音の違いが理解の妨げになります。
映画のセリフが難しい理由は、学んだ英語と現実の英語にギャップがあるから
- それ習ってないよ!ネイティブのスラングが使われている
- 文脈、会話の背景を知らないと理解できない
- 発音を知らない単語は聞き取れない
聞き取れない原因を理解することで、リスニングの改善に役立ちます。
その原因を、克服する勉強をすればいいだもんね
それぞれの要因を具体的に解説します。
それ習ってないよ!ネイティブのスラングが使われている
映画では、教科書に載っていないスラングや表現がよく使われます。
これが、聞き取れない最大の要因です。
- 「gonna」や「wanna」のような省略形
- 教科書では習わない表現
- 流行語や略語の使用
たとえば、「Lit」という言葉は「素晴らしい」という意味で若者に人気です。
‘I’m going to’ が ‘I’m gonna’ になったり、 ‘kind of’ が ‘kinda’ になったりと、話し言葉ならではの縮約が頻繁に使われます。
また、「You’re one to talk」は「人のことを言えた義理か」という皮肉の表現。
「tit for tat」は「やられたらやり返す(しっぺ返し)」を意味するイディオム。
全然知らない英語だ…
今ならAIに質問すると、いろいろなスラングを教えてくれるよ
スラングは教科書では覚えられないが、学ぶことでより映画を楽しめる。
文脈、会話の背景を知らないと理解できない
映画のセリフは、ストーリーや背景を理解していないと聞き取れません。
前提となる流れを聞き取れていないと、音は聞き取れたとしても、その英語の意味まで理解できないからです。
- キャラクターの関係性が理解できているか
- ストーリーに大きく影響する設定や、出来事が聞き取れていたか
- 会話の中での伏線の回収などは、高度な理解が必要
例えば、誰かが『まさか、あのときの件がこうなるとはね』と言った場合、その『あのときの件』について知らなければ、会話の意味がわかりませんよね?
特に、捜査モノみたいなシリアスなジャンルほど、一つ一つのセリフに多くの情報が含まれてるね
逆に、コメディやアクションジャンルは、視覚的な情報が多いから理解しやすいんだね
難しい映画ほど、セリフを一つ聞き逃しただけで理解できなくなる。英語学習には視覚情報の多いジャンルがおすすめ。
発音を知らない単語は聞き取れない
発音が頭に入っていない単語は、聞き取るのが難しいです。
また、英語字幕表示するとわかりますが、知らない難しい単語が使われることは頻繁にあります。
- 知らない単語が含まれたセリフはほとんど理解できない
- スペルと発音が違う単語も多い
- リエゾンなどの音の変化に対応できない
リエゾンとは、音の繋がりのことです。
例えば、an apple は 「アン アップル」ではなく「アナァポー」と発音されます。
‘subtle’(微妙な)は、スペルを見て ‘b’ の音を期待するかもしれませんが、実際の発音には ‘b’ の音はありません。
その他にも、カタカナ英語と実際の英語の違いも重要です。
たとえば…theme って、カタカナ英語だと”テーマ” ですが、
英語で発音すると
”thシーム”
ですからね、知らなければわからないですよね。
Googleで『theme』を検索して、発音を聞いてみよう。
このように、単語とその発音をセットで覚えていないと、映画のセリフは難しくなります。
知らない単語は、意外と使われている。英語字幕を表示させてひとつずつ覚えていくのがおすすめ。
この勉強法で聞き取れる!英語字幕やスピード調節で段階的にレベルアップ
映画やドラマの英会話を聞き取るためには、上記の聞き取れない原因を補う勉強法が必要です。
特に英語字幕や再生速度を調整する方法は効果的なので、ぜひ試してください。
映画のセリフを聞き取るには、段階的なリスニング練習がカギです。焦る必要はありません
- スラングも覚えられる!再生速度を下げて、繰り返し練習
- 聞き取れない部分は英語字幕で確認!
- 発音しながらの練習が重要|シャドーイングがおすすめ!
段階的な学習法を実践することで、映画のリスニング力は確実に伸びます。
それぞれの方法について具体的に解説します。
スラングも覚えられる!再生速度を下げて、繰り返し練習
再生速度を下げて聞くと、スラングや省略形が聞き取りやすくなります。
ゆっくりした速度での練習は、初心者にも適しています。
- スピード調整機能付きアプリを活用
- ゆっくりしたセリフでスラングを理解
- 繰り返し練習で定着を目指す
たとえば、「I’m gonna go.」をスロー再生すると、音の変化が明確にわかります。
この方法でスラングやリエゾンに慣れることが可能です。
再生速度の調節は、初心者から上級者まで幅広く利用できるテクニックです。
Blu-rayや動画サービスなら、映画の再生スピードを好きに変えられるので、初心者でも安心。
聞き取れない部分は英語字幕で確認!
聞き取れなかった部分を英語字幕で確認すると、映画の英語を聞き取る練習になります。
文字で確認することで、知らない表現や単語、スラングを一つずつ確実に覚えられるからです。
- 聞き取れない単語を字幕で確認
- 字幕付きで文脈を理解
- リスニングとリーディングを同時進行
たとえば、難しいセリフを字幕で確認しながら音声を繰り返し聞くと、リスニングスキルが上がります。
英語字幕を使うと、知らない単語を簡単に覚えられます。
聞き取る力とボキャブラリーを同時に向上させる方法です。
英語字幕を表示できる動画サービスは3つ、Hulu、NetFlix、ディズニープラス です。
特にHuluは英語学習者に人気です。
発音しながらの練習が重要|シャドーイングがおすすめ!
自分で発音しながらリスニング練習をすることで、より効果的に学習できます。
シャドーイングは特に効果が高く、リスニング力とスピーキング力を同時に鍛えられます。
英語を聞いて、聞こえたままを自分でも発音するリスニング練習法。
少々難しいが、そのぶん非常に効果が高い。
- 聞こえたままをマネして発音
- 短いフレーズから始める
- 音の聞き取りが特に鍛えられる
たとえば、映画の中の一つのセリフを何度も繰り返し発音することで、そのセリフで使われた単語や表現、細かいニュアンスまでも自分のものにできます。
シャドーイングは、聞こえたセリフをマネして自分の力に変える魔法の練習法です。
まさに、ネイティブの子供がやっていることと同じだね!
子供はまず親の言葉をマネして英語を覚えていくからね
シャドーイングで集中的に練習することで、日本人でも効率的に英語を鍛えられる。
負荷が高い分、普通の練習の何倍もの効果がある。
シャドーイングの効果は、様々な研究者のなかで実証されています。
参考文献:リスニング力向上におけるシャドーイングの効果について
↑神戸市外国語大学の教授が、シャドーイングの効果を実験した文献です。初心者ほど、効果が高かったという結果でした。
ネイティブ英語も聞き取れるようになった!私の英語学習法
映画のネイティブ英語を聞き取れるようになるには、負荷をかけた学習法が必要です。
私が試して、実際に効果があった学習法を紹介します。
この方法で練習してから、少しずつ、だけど確実に聞き取れるようになっていきました。自分でもビックリです。
- 海外ドラマのシャドーイングで、楽しく継続学習
- 効果大!シャドーイング特化アプリで、繰り返し発音
これらの学習法を取り入れることで、映画の英語を普通の何倍ものスピードで聞き取れるようになります。
海外ドラマのシャドーイングで、楽しく継続学習
コメディジャンルの海外ドラマは、最高の教材でした。
感情が視覚的にわかりやすく、セリフも易しいので学習者に向いています。
いきなり難しい映画を聞き取るよりも、まず海外ドラマで練習するのがおすすめ。
- 表情やリアクションと合わせてセリフが理解できる
- 日常会話が多いので、基本が学べる
- ストーリーを楽しみながら継続可能
私が実際に使ったドラマは「フレンズ」です。
最も英語学習に人気の海外ドラマと言っても過言ではないほど、有名なドラマ。
楽しいストーリーと、一話完結ドラマの気軽さで、継続的に学習できます。
実際に、フレンズの練習でどのような変化があったのか、詳しく解説しています↓
効果大!シャドーイング特化アプリで、繰り返し発音
シャドーイングに特化したアプリを活用することで、ネイティブの英語がハッキリと聞こえるようになります。
30秒ほどの英語スピーチを繰り返し練習できるため、短時間で濃い練習ができます。
ただ、あんまり楽しくはないので、映画や海外ドラマでの練習と合わせると効果的
- 自動で繰り返し再生
- 様々なレベル、ジャンルの音源が揃っている
- シャドーイングのフィードバックが受けられる
私は、「シャドテン」というアプリを使っています。
たくさんの音源が揃っていて、さらに速度調節もできるので、重宝しています。
プロのコーチがアドバイスをくれるので、継続するモチベーションが保てるのも嬉しい点。
これで練習するようになってから、どんどん英語がクリアに聞こえるようになりました。
例えば、イーロン・マスクやトランプ大統領の会話が、今はハッキリ聞こえます。
【まとめ】ネイティブを追い越すくらいの勉強法なら、映画の英語は聞き取れる
映画やドラマの英語を聞き取れるようになるには、日本人にとって効果的な方法を選び、継続すること。
自分のレベルに合った学習法で、厳しく練習することで、リスニングスキルを飛躍的に向上させることができます。
自分に合った学習法で、楽しみながら英語力を爆伸びさせましょう!
- リスニング力を段階的に伸ばす
- スラングや背景知識を学ぶ
- シャドーイングや字幕を活用する
今回ご紹介した方法を活用することで、映画やドラマの英会話を聞き取れる力を身につけられます。
楽しみながら英語学習を続け、ネイティブの会話に自信を持てる日を目指しましょう。
聞き取れる喜びを味わい、英語学習をさらに楽しもう
英語の勉強になる映画を厳選しました
結局、楽しければ続くし、続れけばいつか必ず結果は出る。
これが、映画での英語学習の究極の答えです。
だからこそ、自分がワクワクする映画を選んで、毎日少しずつでも英語に触れる習慣を作りましょう。継続が力になります!
ディズニーが好きだったり、日本のジブリ作品が好きだったりしませんか?
令和の時代は、それらを英語字幕で観ることができます。
英語の勉強になる映画 ドラマを、レベル別に12作品選びました。参考にしてみてください。