TOEIC Part3やPart4の対策として、シャドーイングは効果的なのか
時間を無駄にしたくないし、気になるよ
実際にTOEIC学習にシャドーイングを取り入れた私akiが解説します
シャドーイングはリスニング力を向上させるための強力な練習法ですが、TOEIC Part3と4における会話や説明の理解を深めるのに役立つのでしょうか。
TOEIC Part3 4にシャドーイングは効果あるか|結論を言います
シャドーイングは、TOEIC Part3 4において非常に効果的です。
シャドーイング練習しかしていない時期に、実際にTOEICスコアが760→815に上がりました。
- なぜPart3 4に効果があるのか
- 成果が出るまでの期間
- シャドーイングだけでスコアは上がる?
なぜPart3 4に効果があるのか
シャドーイングは、英語理解する速さと聞き取り力を向上させるため、TOEIC Part3 4で効果を発揮します。
特に、長い会話の文脈を聞き取る力が飛躍的に伸びるからです。
文脈を理解できれば、Part3 4は絶対に解ける
- 英語の音を聞き取るスキルが上がる
- 音の連結や消える音が聞き取れるようになる
- 文脈を理解して、発言の意図がわかるようになる
シャドーイング練習を続けると、リスニングだけでなく、リーディングスコアも上がります。
上記の3つのスキルはリーディングにも必要になるからです。
リーディングの最後はいつも塗り絵しちゃうから、塗り絵が減るだけでもスコアが上がりそう!
成果が出るまでの期間
シャドーイングの成果が出るまでの期間は、一般的には3ヶ月程度です。
毎日少しずつ続けることで、リスニング力が確実に向上していきます。
- 1日20〜30分程度の練習が効果的
- 3ヶ月で変化を実感できる
- 毎日の継続が重要
ちなみに、私は約6ヶ月シャドーイングだけを続けて、スコアが760点から55点上がりました。
たとえば、シャドーイングを始めて1ヶ月ほど経過すると、英語のリズムに慣れていく感覚が得られます。
さらに2ヶ月続けると、それまで速いと感じていたTOEICアナウンスに、ついていけるようになります。
シャドーイングの効果は、初心者ほど大きく実感できる。
シャドーイングだけでスコアは上がる?
シャドーイングだけでも、TOEICのリスニングスコアは十分に上げられます。
しかし、文脈を理解する力や語彙力を高めることも、総合的にスコアアップには必要です。
初心者のときは、基礎の勉強と並行してシャドーイング練習をしていました。これだけで中上級者のレベルまで一気に上がりました。(具体的には半年でTOEIC400点レベル→700点レベル)
- シャドーイングで総合的な理解力が上がる
- 英文法の勉強と平行して行うと相乗効果がある
- 英単語を毎日少しずつ覚えると完璧
土台の知識があったほうがシャドーイングを活かせるんだね
シャドーイングとは?|簡潔に解説します
シャドーイングは、聞いた音声をほぼ同時に繰り返し、口に出して真似をする学習法です。
リスニング力とスピーキング力を同時に向上させるため、特に効果的なトレーニングとして有名です。
シャドーイングはリスニング力を高める最速の方法のひとつ
なぜ効果があるのか?シャドーイングの仕組み
シャドーイングは、リスニングの『音の聞き取り』の部分を鍛える効果があります。
音を聞き取る → 頭の中で文字に変換する → 意味を理解する
つまり、音の聞き取りができていない初心者が、一番効果を感じられます。
研究によれば、シャドーイングは、通常のリスニング学習に比べてリスニング能力を高める効果が高いとされています。
特に、リスニング試験で求められる「音声を瞬時に理解する力」を向上させるのに非常に有効です。
参考文献:リスニング力向上におけるシャドーイングの効果について
↑神戸市外国語大学の教授が、シャドーイングの効果を実験した文献です。初心者ほど、効果が高かったという結果でした。
シャドーイング意味ないって言う人たまにいるけど、ちゃんと研究で証明されてるんだね
教材の選び方|それぞれのメリット・デメリット
シャドーイングに使う音声素材選びは、スコアアップに大きく影響します。
Part3 4を上げるには、文脈を理解する力を重点的に伸ばすべきです。
文脈を理解できれば、Part3 4はほとんど解くことができます
- TOEIC公式問題集の音声を利用する
- 無料音声を利用する
- 海外ドラマを利用する
- シャドーイングアプリを利用する
シャドーイングの素材でおすすめなのは以上の4つです。
それぞれに特徴がありますので、自分のスタイルにあった素材を選びましょう。
TOEIC公式問題集の音声を利用する
TOEIC公式問題集の音声は、実際の試験そのものなので練習に向いています。
- Part3 4の形式に慣れるための最適な教材
- 公式問題集10以降なら、音声DLもできる
Audipoのような、音声の速度を変更できるアプリと合わせて使うのがおすすめ。
『TOEIC L&R 公式問題集』をamazonで見てみる→
内容がつまらないことは大きなデメリットです。
シャドーイングは毎日続けることで効果がでるので、モチベーションが続かない場合はなにか対策が必要になります。
公式問題集は本番と同じ音声で練習ができる。ただし、内容が単調で飽きる可能性が高い。
無料音声を利用する
TEDやYou Tubeのような無料で利用できる音声も、シャドーイングに利用できます。
特に、プレゼンテーション形式の内容は、パート4の対策に役立ちます。
- プレゼン形式がパート4に適している
- 無料で利用できるリソースが豊富
- 多様なトピックでリスニング力を向上
特にTEDは無料のシャドーイング素材としておすすめですが、専門性が高くて難しいです。
また、You Tubeは自分のレベルに合ったチャンネルを見つけるのが大変です。
TEDやYou Tubeは無料で利用できるが、柔軟なレベル選びが難しい。
海外ドラマを利用する
英語字幕が表示できれば、海外ドラマはシャドーイングに効果的です。
特に、幅広い日常表現を覚えられるため、TOEICのリスニングに役立ちます。
私が実際に使っていたのは『フレンズ』という海外ドラマです。
英語学習に向いているので、世界中で愛されています。
- 日常会話のリズムや発音に慣れる
- 内容が楽しいので継続しやすい
- 特にコメディドラマがレベル的におすすめ
海外ドラマでのシャドーイング練習最大のメリットは、楽しいのにとても勉強になること。
英語字幕で観る方法が少ないですが、近年のサブスク型動画サービスの登場で、日本でも英語字幕で観ることが簡単になりました。
シャドーイングアプリを利用する
シャドーイング専用のアプリを利用するのも、効率的な学習方法です。
シャドーイングに特化したアプリなので、初心者~上級者までレベル調整がしやすい点がメリット。
もっとも有名なアプリが『シャドテン』です
- 素材が豊富で、スピード調整可能
- シャドーイングに特化しているので、効果はダントツ
- 早く結果を出したい人に向いている
勉強法など、困ったらコーチに何でも相談できるので、自分の問題点に集中して取り組めます。
そのぶん、料金が高めに設定されてるんだね
今は無料体験ができるから、まずは気軽に試してみるといいよ
上記から2つを組み合わせるとバランスよく伸びる|おすすめの組み合わせはこれ
例えば、公式問題集とTEDの音声を組み合わせて練習することで、実際の試験対策と多様なトピックへの対応力が鍛えられます。
- 効率重視なら、公式問題集とシャドテン
- 実用性と効率のバランスなら、公式問題集と海外ドラマ
- 料金を安くしたいなら、TEDと公式問題集
TOEICを目指すなら、公式問題集は必ず一冊は持っておきましょう
このように、2つの異なるタイプの教材を組み合わせることで、TOEICリスニング試験に対応できる幅広いスキルを身につけることができます。
あなたの性格や環境に合った組み合わせで、快適に続けられるものを選ぶこと。
Part3 4を上げるシャドーイングの具体的ステップ
Part3やPart4でスコアを上げるためには、シャドーイングを段階的に進めることが重要です。
初心者はまずオーバーラッピングから始め、徐々にシャドーイングへと進化させ、スピードを上げる練習をします。
シャドーイングの練習は、段階を踏んで進めることが成功の鍵。
- 初心者はオーバーラッピングから始める
- 慣れてきたら、字幕あり→なし→ありの順でシャドーイング
- さらに慣れてきたら、速度を速くしてシャドーイング
シャドーイングは段階的に進めることで、リスニング力の向上が期待できます。
最初は音声と文字を一致させるオーバーラッピングから始め、慣れてきたら字幕を使いながら進めると効果的です。
初心者はオーバーラッピングから始める
シャドーイングを始める前に、オーバーラッピングを行うことをおすすめします。
オーバーラッピングとは、音声を聞きながらスクリプトを見て発音を真似る練習法です。
- 音声と文字を一致させる練習
- 目と耳両方を使うので初心者向き
- 繰り返し練習すると、どんどん慣れていく
オーバーラッピングを行うことで、英語の発音に慣れ、音と意味を結びつける基礎力が身につきます。
この段階をしっかり踏んでおくことで、シャドーイングにスムーズに移行できます。
慣れてきたら、字幕あり→なし→ありの順でシャドーイング
オーバーラッピングで音声に慣れたら、次は字幕を利用しながらシャドーイングを行います。
まずは字幕ありで音声を追い、その後字幕なしでチャレンジし、最後にもう一度字幕ありで確認する方法が効果的です。
まず一度、日本語で内容を把握してからシャドーイングすると理解しやすい
- 字幕を使いながら音声に慣れる
- 字幕なしで試し、記憶を頼りにする
- 最終的に字幕ありで確認する
この方法を繰り返すことで、リスニングだけでなく、内容の理解力や記憶力も鍛えられます。
特にTOEICパート3やパート4では、音声を追いながら瞬時に情報を処理する力が求められるため、この練習が有効です。
さらに慣れてきたら、速度を速くしてシャドーイング
シャドーイングに慣れてきたら、音声の速度を速くして練習することも効果的です。
最初は標準の速度で練習し、徐々に1.2~1.5倍速に上げて負荷をかけて練習します。
特にTOEIC本番の1週間前から公式問題集でこの練習をしておくと、本番が楽に感じる
- 音声の速度を1.2~1.5倍に設定
- スピードに慣れるまで繰り返し練習
- 本番のリスニングに対応できる耳を鍛える
音声のスピードに慣れることで、TOEIC本番でも会話や説明文のスピードに動揺せずに対応できるようになります。
本番の音声がゆっくりに感じられる。そうなると聞こえる世界が変わる。
シャドーイングのメリット・デメリット注意点
シャドーイングには多くのメリットがありますが、同時にデメリットや注意点もいくつか存在します。
これらを理解し、効果的な方法でシャドーイングを進めることが重要です。
シャドーイングには大きな効果がありますが、注意点も押さえておきましょう。
メリット
シャドーイングの最大のメリットは、リスニング力とスピーキング力を同時に向上させられる点です。
また、音声の細部にまで意識を向ける練習となるため、英語を瞬時に理解する力がつきます。
- リスニングとリーディングを同時に向上
- 英語を理解するスピードが上がる
- TOEICの難問にも対応できるようになる
たとえば、シャドーイングを繰り返すことで、普段は聞き逃しがちな発音や連結音を正確に聞き取る力がついてきます。
I’LLとか、THEとかが聞き取れるようになる
また、英語を英語のまま理解する練習になるので、総合的な英語力が向上します。
シャドーイングで、英語力が全体的に上がる
デメリット
一方、シャドーイングにはデメリットも存在します。
例えば、始めたばかりのころは負荷が大きく、疲れやすいという点です。また、習得までに時間がかかるため、根気強く続けることが求められます。
- 初心者には難しい
- 疲れやすく、長時間の練習が難しい
- 成果が感じられるまでに時間がかかる
シャドーイングは、初期段階では特に負荷がかかりやすく、疲れやすい傾向があります。
特に初心者にとっては、慣れるまでが辛いと感じることが多いので、無理せず少しずつ練習を進めることが大切です。
シャドーイングは難しいが継続が大事。自分のペースで進めないと途中で止めてしまうリスクがある。
注意点
シャドーイングの効果を最大限に引き出すためには、いかに継続するかが重要です。
まず、7割くらいは聞き取れるレベルの音声で、無理なく始めること。
聞き取れない3割の部分を少しずつ克服していくんだね
- ほぼ聞き取れるけど、今より少しだけレベルが上の素材を使う
- 疲れたら無理をせず休憩を取る
- なるべく自分の興味のある音声素材を使う
続けやすそうな素材があったらどんどん試すことや、無理せず休憩することが継続のコツです。
まとめ|TOEIC Part 3 4にシャドーイングは有効
TOEICパート3とパート4のスコアを上げるためには、シャドーイングが非常に有効な方法です。
ストレスにならない練習と適切な教材選びで、コツコツと続けていくことで確実に成果が出ます。
うん、これなら成果が出そう
シャドーイングを正しく行い、継続させることがリスニング力を向上させる最大のポイントです。
また、公式問題集やTEDなど、あなたの環境に合わせた教材を使い分けて、リスニングセクションのスコアを高めていきましょう。
Q&A
自己添削は必要?
シャドーイングの音声を自分で聞いて、もとの音声との違いを比べる『自己添削』ですが、要りません。
リスニング力が育っていない初心者では、聴き比べても違いがわからないからです。
自己添削に時間を使うくらいなら、シャドーイングの数をこなすほうが何倍もマシ
プロに添削してもらうとリスニング力は上がるの?
スピーキングや発音矯正には意味があるが、リスニングにはほぼ意味がないです。
実際のリスニング量を増やしながら、聞こえない箇所をクリアにするための練習を積み重ねていく方が、結果的にはリスニングスコアが上がりやすいです。
TOEIC Part3 4のスコアを上げるには、シャドーイング以外にどんな勉強が必要?
シャドーイング以外にも、やるべきことはあります。
- 文法を覚える
- 単語を覚える
- TOEICならではのテクニックや裏技を覚える
Part3 4で使えるウラ技や、すぐに効果が出る勉強法をまとめたので、参考にしてください。↓