TOEIC、特にPart3と4が聞き取れないんだよ…
TOEIC Part3 Part4でつまずいているなら、シャドーイングを試すべきです。
実際に、日常的にシャドーイングを続けることで、リスニング満点を達成した人もいます。
その「人」というのは、まさに私自身
TOEICリスニングが苦手だった頃、問題のスピードについていけず、Part 3 4では聞き取れない状態が続いていました。
そんな状況を変えたのがシャドーイング。これを日課にしたことで、聞き取りが劇的に向上し、ついにリスニングで満点を取ることができたのです。
これは単なるリスニング学習ではありません。
TOEIC特有の音声の速さ、抑揚、リンキング(音の連結)を克服するには、最も効果的なトレーニング方法です。
このトレーニングを習慣にすることで、音の細部までクリアに聞こえるようになり、正確なリスニング力を養うことができます。
この記事では、私自身の経験を交えながら、TOEIC Part 3 4に特化したシャドーイングのやり方をステップごとに解説します。
さらに、リスニング満点を取るまでに実践したコツやポイントも余すことなくお伝えします。
TOEICスコアアップを本気で目指すなら、シャドーイングを取り入れてみてください。この記事を読み終える頃には、次のテストで「リスニング満点も夢じゃない!」と思えるようになるはずです!
- シャドーイングでTOEIC Part3 4を上げる方法
- 短期間でリスニングを上げるツール、教材
- シャドーイングの際に気をつける点
なぜシャドーイングはTOEIC Part3 4対策に有効なのか
シャドーイングはTOEIC Part3 4のリスニング対策に非常に効果的です。
聞き取り力を向上させると同時に、英語を英語のまま理解する力も鍛えられます。
シャドーイングしかしていない時期に、TOEICスコアが760→815に上がりました。
- 聞き取り力が劇的に上がる
- 英語を理解する速さが上がる
- ボキャブラリーが増える
このトレーニングは、音声を聞きながら声に出す練習法で、特にリスニングスコアの向上に効果があります。
ですが、集中して聞き取るため、単語やフレーズも自然と覚えられます。
つまり、リーディングセクションのスコアも上がります
リーディングの最後はいつも塗り絵しちゃうから、塗り絵が減るだけでもスコアが上がりそう!
理由1.聞き取り力が劇的に上がるから
シャドーイングを行うと、英語のネイティブ発音やリズムに慣れることで聞き取り力が大幅に向上します。
特にTOEICのPart3 4では複数人の会話やアナウンスが登場するため、聞き取り力が重要です。
- 繰り返し聞いて発音することでリスニング強化
- 耳と口を使ってネイティブ発音をマネる
- 細かい音や、消える音も聞き取れる
また、スクリプト(アナウンスを文字にしたもの)を見ながらの発音で、会話のスピードについていけるようになります。
シャドーイングの回数を重ねることで、聞き取り能力とともに会話のスピードに適応する力が磨かれます。
使う素材にもよるけど、6ヶ月続ければ、TOEICのアナウンスがゆっくりに感じるようになるよ
理由2.英語を理解する速さが上がって、先読みが有利になるから
シャドーイングを続けると、”先読み”の精度も上がり、解答しやすくなります。
ネイティブの音声に追いつくように意識して発音する練習なので、英語を理解する速さが上がって、”速読”の効果を得られるからです。
Part 3&4で、アナウンスが始まる前の約14秒間に設問文3つを予め読んでおき、アナウンスを聞く準備をしておくテクニックのこと。
速読の効果があるってことは、リーディングスコアも上がる?
もちろん!総合的な英語力アップができるんだ
理由3.ボキャブラリーが増えるから
シャドーイングを続けると、ボキャブラリーも増えます。
会話に集中して聞き取り、意味を理解すると、その会話の情景もイメージできるようになり、使われた単語や表現も定着しやすいからです。
人間は、視覚や音と結びつけて記憶する性質があるからね
単語とその意味だけで覚えるより、一連の会話の流れの中のほうが覚えやすいもんね
シャドーイングは、Part3 Part4に必要なスキルをほぼカバーできる。
なぜ効果がある?シャドーイングの仕組み解説
シャドーイングは、リスニングの『音の聞き取り』の部分を鍛える効果があります。
音を聞き取る → 頭の中で文字に変換する → 意味を理解する
つまり、音の聞き取りができていない初心者が、一番効果を感じられます。
研究によれば、シャドーイングは、通常のリスニング学習に比べてリスニング能力を高める効果が高いとされています。
特に、リスニング試験で求められる「音声を瞬時に理解する力」を向上させるのに非常に有効です。
参考文献:リスニング力向上におけるシャドーイングの効果について
↑神戸市外国語大学の教授が、シャドーイングの効果を実験した文献です。初心者ほど、効果が高かったという結果でした。
シャドーイング意味ないって言う人たまにいるけど、ちゃんと研究で証明されてるんだね
成果が出るまでの期間
シャドーイングの成果が出るまでの期間は、一般的には3ヶ月程度です。
毎日少しずつ続けることで、リスニング力が確実に向上していきます。
- 1日20〜30分程度の練習が効果的
- 3ヶ月で変化を実感できる
- 毎日の継続が重要
ちなみに、私は約6ヶ月この練習だけを続けて、スコアが760点から55点上がりました。
たとえば、シャドーイングを始めて1ヶ月ほど経過すると、英語のリズムに慣れていく感覚が得られます。
さらに2ヶ月続けると、それまで速いと感じていたTOEICアナウンスに、ついていけるようになります。
シャドーイングの効果は、初心者ほど大きく実感できる。
Part3 4が聞き取れるシャドーイングのやり方 コツ
TOEIC Part3 4のリスニング力を鍛えるためのシャドーイングには、いくつかの重要なコツがあります。
適切な方法で進めることで、効率よくスコアアップを目指せます。
基礎を固め、短い会話から始めましょう!
スクリプトと速度調整も活用してください。
- 基礎英文法を覚えてから始める
- 短い会話を繰り返しマネする
- スクリプトを活用する
- 速度調整する
以下では、これらのコツを詳しく解説していきます。
基礎英文法を覚えてから始める
シャドーイングを始める前に、基礎的な英文法をしっかりと学んでおくことが大切です。
文法の理解が浅いと、音声を聞き取っても意味が理解できないからです。
- 文法知識があれば、効果を最大限にできる
- 中学英語レベルで十分
- リスニング力が大幅アップ
例えば、現在完了形や受動態など、TOEICに頻出する文法を復習しておきましょう。
これにより、発音中にスムーズに文の構造を理解でき、勉強の効果を高められます。
中学英語をやり直すのにおすすめの英文法書は『中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく』です。
実際に使ってレビューしました。参考にしてください。
短い会話を繰り返しシャドーイングする
最初は短い会話音声で練習するのがおすすめです。
難しい会話や速い音声では、効果がないからです。
- 短い会話から、繰り返し発音に慣れていく
- TOEICの会話より、少し簡単なレベルがおすすめ
例えば、近所の人同士の世間話や、空港やお店でのやり取りなど、日常フレーズの多い会話から始めましょう。
これらを繰り返すことで、英語のリズムやイントネーションに慣れ、TOEICに頻出するフレーズも身につけられます。
シャドーイング自体が効果の高いトレーニング法なので、短い会話でも、すぐにレベルアップできます。
スクリプトを活用する
シャドーイング中にスクリプト(アナウンスを文字にしたもの)を活用することで、より効果的な練習が可能です。
音声だけを頼りにするのではなく、スクリプトを併用すると、聞き取れない部分の理解が深まります。
- 正確な発音を確認できる
- 聞き逃した部分を補える
- 繰り返すたびに理解度が増す
たとえば、TOEIC公式問題集にはスクリプトが付いているため、それを活用すると良いでしょう。
スクリプトを読みながらシャドーイングすると、発音やイントネーションの癖を掴むことができます。
また、専用のアプリを利用すると、スクリプトと音声を同時に確認できて、効果が上がります。
海外ドラマでシャドーイングする場合も、英語字幕があると効率が2倍3倍になるよ
速度調整する
音声の速度を調整することで、シャドーイングの練習効果をさらに高められます。
ゆっくりで聞いたあとに、元に戻して聞くと、理解が深まるからです。
例えるなら、自転車の補助輪!
段階的にレベルアップできる!
- ゆっくり始めると聞き取りやすい
- 慣れたら通常速度で挑戦できる
- スピードに対応する力がつく
例えば、再生速度調整機能のついたメディアアプリやYouTubeを利用すると便利です。
速度を徐々に上げていくことで、実際の試験スピードにも対応できるようになります。
シャドーイングは、自分の好きな素材やペースで進められる点が大きなメリット。
シャドーイング勉強法にいい教材 おすすめ選び方
シャドーイングに使う音声素材選びは、スコアアップに大きく影響します。
Part3 4を上げるには、文脈を理解する力を重点的に伸ばすべきです。
文脈を理解できれば、Part3 4はほとんど解くことができます
- TOEIC公式問題集の音声を利用する
- 無料音声を利用する
- 海外ドラマを利用する
- 特化したアプリを利用する
シャドーイングの素材でおすすめなのは以上の4つです。
それぞれに特徴がありますので、自分のスタイルにあった素材を選びましょう。
TOEIC公式問題集の音声を利用する
TOEIC公式問題集の音声は、実際の試験そのものなのでスコアアップに直結します。
- Part3 4の形式に慣れるための最適な教材
- 公式問題集10以降なら、音声DLもできる
Audipoのような、音声の速度を変更できるアプリと合わせて使うのがおすすめ。
『TOEIC L&R 公式問題集』をamazonで見てみる→
内容がつまらないことは大きなデメリットです。
英語学習は毎日続けることで効果がでるので、モチベーションが続かない場合はなにか対策が必要になります。
公式問題集は本番と同じ音声で練習ができる。ただし、内容が単調で飽きる可能性が高い。
シャドーイングアプリを利用する
シャドーイング専用のアプリを利用するのも、効率的な学習方法です。
毎日継続に特化したアプリなので、初心者~上級者までレベル調整がしやすい点がメリット。
もっとも有名なアプリが『シャドーイングバディ』と『シャドテン』です
- 素材が豊富で、スピード調整可能
- 特化しているので、効果はダントツ
- 3ヶ月など短期間で、結果を出したい人に向いている
勉強法など、困ったらコーチに何でも相談できるので、自分の問題点に集中して取り組めます。
そのぶん、料金が高めに設定されてるんだね
今は無料体験ができるから、まずは気軽に試してみるといいよ
私が使って効果が高いと感じたアプリが、『シャドーイングバディ』と『シャドテン』です。
どちらも総合的な英語力が上がるので、TOEICスコアを大きく上げたい人はまずは無料で試してみよう。
非常にバランスのとれたサービスを提供する『シャドーイングバディ』。
比較的安くて、質の高いレッスンが特徴です。
シャドーイングに特化した『シャドテン』も、多様なトピックから課題が選べておすすめです。
無料音声を利用する
TEDやYou Tubeのような無料で利用できる音声も、シャドーイングに利用できます。
特に、プレゼンテーション形式の内容は、パート4の対策に役立ちます。
- プレゼン形式がパート4に適している
- 無料で利用できるリソースが豊富
- 多様なトピックでリスニング力を向上
特にTEDは無料の英語音声としておすすめですが、専門性が高くて難しいです。
また、You Tubeは自分のレベルに合ったチャンネルを見つけるのが大変です。
TEDやYou Tubeは無料で利用できるが、柔軟なレベル選びが難しい。
海外ドラマを利用する
英語字幕が表示できれば、海外ドラマはシャドーイングに効果的です。
特に、幅広い日常表現を覚えられるため、TOEICのリスニングに役立ちます。
私が実際に使っていたのは『フレンズ』という海外ドラマです。
英語学習に向いているので、世界中で愛されています。
- 日常会話のリズムや発音に慣れる
- 内容が楽しいので継続しやすい
- 特にコメディドラマがレベル的におすすめ
海外ドラマでのシャドーイング最大のメリットは、楽しいのにとても勉強になること。
英語字幕で観る方法が少ないですが、近年のサブスク型動画サービスの登場で、日本でも英語字幕で観ることが簡単になりました。
シャドーイングのメリット・デメリット注意点
シャドーイングには多くのメリットがありますが、同時にデメリットや注意点もいくつか存在します。
これらを理解し、効果的な方法で進めることが重要です。
大きな効果を秘めた練習法ですが、注意点も押さえておきましょう。
メリット
シャドーイングの最大のメリットは、リスニング力とスピーキング力を同時に向上させられる点です。
また、音声の細部にまで意識を向けるため、英語を瞬時に理解する力がつきます。
- リスニングとリーディングを同時に向上
- 英語を理解するスピードが上がる
- TOEICの難問にも対応できるようになる
たとえば、シャドーイングを繰り返すことで、普段は聞き逃しがちな発音や連結音を正確に聞き取る力がついてきます。
I’LLとか、THEとかが聞き取れるようになる
また、英語を英語のまま理解する練習になるので、総合的な英語力が向上します。
シャドーイングで、英語力が全体的に上がる
デメリット
一方、デメリットも存在します。
例えば、始めたばかりのころは負荷が大きく、疲れやすいという点です。また、習得までに時間がかかるため、根気強く続けることが求められます。
- 初心者には難しい
- 疲れやすく、長時間の練習が難しい
- 成果が感じられるまでに時間がかかる
シャドーイングは、初期段階では特に負荷がかかりやすく、疲れやすい傾向があります。
特に初心者にとっては、慣れるまでが辛いと感じることが多いので、無理せず少しずつ進めることが大切です。
シャドーイングは難しいが継続が大事。自分のペースで進めないと途中で止めてしまうリスクがある。
注意点
シャドーイングの効果を最大限に引き出すためには、いかに継続するかが重要です。
まず、6~7割くらいは聞き取れるレベルの音声で、無理なく始めること。
聞き取れない3割の部分を少しずつ克服していくんだね
その通り。
それに、聞き取れたとしても、発音となると口がまわらないものだしね
- ほぼ聞き取れるけど、今より少しだけレベルが上の素材を使う
- 疲れたら無理をせず休憩を取る
- なるべく自分の興味のある音声素材を使う
続けやすそうな素材があったらどんどん試すことや、無理せず休憩することが継続のコツです。
TOEICリスニングにはシャドーイングが有効!勉強に組み込めばスコアアップできる
TOEICパート3とパート4のスコアを上げるためには、シャドーイングが非常に有効な方法です。
継続しやすい素材と適切な教材選びで、コツコツと続けていくことで確実に成果が出ます。
うん、これなら成果が出そう
正しく練習を行い、継続させることがリスニング力を向上させる最大のポイントです。
また、公式問題集やTEDなど、あなたの環境に合わせた教材を使い分けて、リスニングセクションのスコアを高めていきましょう。
Q&A
シャドーイングだけでスコアは上がる?
シャドーイングだけでも、TOEICのリスニングスコアは十分に上げられます。
しかし、文脈を理解する力や語彙力を高めることも、総合的にスコアアップには必要です。
初心者のときは、基礎の勉強と並行してシャドーイングをしていました。これだけで中上級者のレベルまで一気に上がりました。(具体的には半年でTOEIC400点レベル→700点レベル)
- 英語の総合的な理解力が上がる
- 英文法の勉強と平行して行うと相乗効果がある
- 英単語を毎日少しずつ覚えると完璧
土台の知識があったほうがシャドーイングを活かせるんだね
自己添削は必要?
シャドーイングの音声を自分で録音して聞いて、もとの音声との違いを比べる『自己添削』ですが、要りません。
リスニング力が育っていない初心者では、聴き比べても違いがわからないからです。
自己添削に時間を使うくらいなら、練習回数をこなすほうが何倍もマシ
プロに添削してもらうとリスニング力は上がるの?
スピーキングや発音矯正には意味がありますが、リスニングにはほぼ意味がないです。
実際のリスニング量を増やしながら、聞こえない箇所をクリアにするための練習を積み重ねていく方が、結果的にはリスニングスコアが上がりやすいです。
TOEIC Part3 4のスコアを上げるには、シャドーイング以外にどんな勉強が必要?
シャドーイング以外にも、やるべきことはあります。
- 文法を覚える
- 単語を覚える
- TOEICならではのテクニックや裏技を覚える
Part3 4で使えるウラ技や、すぐに効果が出る勉強法をまとめたので、参考にしてください。↓