「TOEICのPart5文法問題、どの参考書を使えばいいかわからない…」
私は2年間この本を使って答えを出しました。
『TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問』
Part5対策としては、間違いなく最強です。
この記事では、初心者〜中級者が『でる1000問』をどう使えば効果が出るのか?を、私の体験を交えて解説していきます。

- TOEICリーディングの勉強を一冊で済ませたい
- 初心者からリーディングスコアを上げたい
- 中~上級者だけど、part5が苦手

TOEIC でる1000問の特徴
●パート5のオリジナル問題のみを1049問収録。
●語彙問題はなく、あくまで文法問題のみ。
※Part5には、単語の意味を問う語彙問題が存在する。
●音声は公式サイトからDL可能 シャドーイング練習もできる
●別冊付録で、あとで間違えた問題だけを重点的に学習できる。
●500点以上取得者対象。それ以下の場合はもっと基本から学習したほうが効率的。
●パート5を、1章から7章まで7つのタイプ別に分けて、それぞれのタイプの解き方解説→練習問題というのが基本的な流れ。
●学習管理アプリ対応で、音声をスマホで聴きながら進捗管理もできる。
●解説部分が1割、問題が9割。ひたすらパート5の問題を練習できる。各問題の解説もとても丁寧。
●とてつもないボリュームなので、これ一冊でパート5とTOEICの文法は完璧。
でる1000問の対象レベル、TOEICスコアは?

でる1000問の対象レベルは、公式には”TOEIC500点以上”となっています。
この理由は、TOEIC試験が英語初心者にとって難しい試験だからです。

初心者は、いきなりTOEICから始めるべきじゃないってこと?



『英語の基礎を理解した初心者』なら、チャレンジしても大丈夫。
でる1000問では、TOEIC初心者が絶対に正解すべき簡単な問題の練習もできるからです。
例えば、Part5でよく出題される品詞問題。
これは品詞という基礎の知識さえあれば簡単に正解ができて、かつ、英語初心者にとって”品詞の理解”は超重要な基礎だからです。
出る1000問の対象レベルは、基礎文法を一通り理解した初心者から上級者まで。広いレベルの練習ができる。
ちなみに英語において品詞は
これら4つが基本です。
初心者はこの4つの品詞の特徴を理解すれば、一気にレベルアップできます。
TOEICでの品詞の知識の活かし方、初心者でもわかりやすい覚え方をまとめました。
Part3,4,5に特に役立つので、参考にしてください。


基礎英文法って?
私の言う基礎英文法は、いわゆる中学校で習う基礎中の基礎の文法です。
これだけ理解していれば、基礎は十分です。
これら基礎英文法を一冊で覚えられるおすすめ参考書は『中学英語をひとつひとつわかりやすく』という本です。
初心者目線で、非常に丁寧に簡潔に解説されています。
使ってみてレビューしてみたので、初心者の方は参考にどうぞ。
当然、品詞についても丁寧に解説されています


でる1000問のデメリット、欠点
TOEICの文法学習に非常に効果的な『でる1000』にも欠点が2つあります。
- 全1049問もあるので、手が出しにくい
- 重いので、持ち運びに向かない
でも、使い方次第で、デメリットを打ち消すことができます。
解決法:全問解く必要はない
でる1000には1049問の問題が載っていますが、上級者以外は、全部解く必要ありません。
初心者は、初心者向けの基礎問題だけを練習して徐々に理解していけばOKです。



まずは第二章までの基礎編241問だけを練習するといいです。
Part5の基本である品詞問題と、動詞の形を問う問題なので。
『品詞問題』と『動詞の形を問う問題』の2つは、文章全体を読まなくても、空欄の前後だけを見て判断できるので、初心者がスコアを取りやすい問題。
解決法:重いなら、切り離して使おう
重くて持ち運びにくい問題は、外出先ではスマホで聞いて練習することで対処しましょう。



音声データをスマホに入れておけばいいんだね
また、解説を省略して問題だけを収録した別冊付録なら、薄いので持ち運びできます↓




家に着いてから、『あの問題、どんな意味だったんだろう?』と復習することで、記憶に残りやすくなります。
Part5だけじゃない|TOEICスコア全体に効果がある
出る1000問を一冊終わらせたとき、様々な効果が得られます。
リーディングセクション全体に好影響|文法の知識が深まる
出る1000問を使えば、リーディング全体(Part5~7)のスコアが上がります。



つまりPart5の理解が深まれば、Part6も解けるようになるんだね。
そうなると、Part7のために時間を多く残せることになるので、結果的にPart7のスコアも上がります。



TOEIC Part7は、時間さえあれば解ける問題ばかりだからね。
しかも上級者にとって”でる1000問”は、英語を読む速さを鍛える練習にも使えるので、リーディング全体に好影響があります。
でる1000問は文法の知識とPart5のスコアが上がるだけじゃない。リーディング全体のスコアが上がる。
でる1000問を一冊解き終わるまでの時間
TOEIC でる1000問を一冊終わらせる場合、大体3ヶ月~半年で一周終わります。
まずは、各章の問題タイプ別解説を読んで理解してから、練習問題を一日10問解くとして、基本的な文法の知識をおさえるだけなら43日で済みます。
そこから、練習テストなどで完璧に仕上げるとしたら、更に39日。



つまり合計で、大体82日ほどで、パート5及びTOEICの文法が理解できるようになる計算です。
分からなかった、間違えてしまった問題は徹底的に解説を読んで理解しよう。
問題の理解度がどんどん上がっていく。
でる1000問の問題構成
でる1000の構成は、第1章~第7章で、第1章だけ難易度別に分かれています。
第1章はパート5でもっともスコアを取りやすい品詞問題を解説しています。
初心者~中級者にとって、スコアに直結する重要な知識です。
第1章(品詞問題)の構成
- 基礎編は、必ず正解したい簡単なレベル
- 応用編は、解くために特別な知識が要る問題
- 発展編は、たまーに見かける難問
なので、自分のレベルによって練習する問題を選べます。



初心者が応用編や発展編を解いても効率が悪くなる。
まずは基礎編を理解しよう。
上級者にとって、当たり前の問題が基礎編
同様に、上級者がいくら基礎編を解いても効果は薄いです。
この章だけは、300問全部解かずに、自分のレベルに合わせて応用~発展編を解きましょう。
ちなみに、2章以降は難易度別に分かれていません。
どの章もしっかり覚えましょう。



初心者も2章以降は、少しずつ進めていこう
第2章以降の構成
内容 | 練習問題数 | |
---|---|---|
2章 | 動詞問題の解説 | 102 |
3章 | 前置詞or接続詞問題の解説 | 37 |
4章 | 代名詞問題の解説 | 37 |
5章 | 前置詞問題の解説 | 56 |
6章 | 関係詞問題の解説 | 16 |
7章 | 比較問題の解説 | 47 |
合計 | 325問 |



Part5の問題をひと目見て、上記のどのパターンかを判断できると、解答スピードが超上がります。
まだまだある、Part5の実践練習ができるテスト
1~7章まで終えると、巻末には30問1セットの練習テストが13セット用意されています。
様々な難易度から出題されるので、本番のパート5と同じ感覚で練習ができます。
本番に近い感覚の練習テスト。解く目安は10分ですが、10分で終わるのは上級者だけ。
練習テストの13セットは、本番を想定した練習に最適。
速解きの精度を上げられる。
でる1000問のおすすめの使い方 勉強法
出る1000問の、レベル別のおすすめの使い方を解説します。



自分のレベルに合わせて基礎から理解していくことで、効率的にスコアを上げられます。
初心者(TOEIC 500点以下
さきほど解説した通り、初心者は『でる1000』ではなく、基礎英文法書から始めたほうがいいです。



基礎を知らないと、解説の意味もわからないからね。
基礎を覚えたら、出る1000問のPart5の品詞問題から解けるように練習していきましょう。
品詞問題が解けるようになると、英語の理解が一気に進みます。
中級者(TOEIC 500点~
TOEIC500点レベルの中級者になったら、でる1000問の全問題を順番に解いていきましょう。
1日に10問ずつでいいので、間違えたりわからなかった問題は解説を理解できるまで繰り返し読みます。
そして次の日は、前日に間違えた問題をもう一度解いてから、新たな10問を解いていく。
この繰り返しで少しずつTOEICの文法問題のクセに慣れていきます。
- TOEIC Part5のクセに慣れていく
- TOEICの文法知識や表現を覚える
この2つを同時に伸ばせる勉強法です。
中級者は、TOEIC形式の問題に慣れていくのが最優先。そのなかで新たな単語や表現を覚えていくとスコアは上がっていく。
上級者(TOEIC 700点~
上級者がひとつ上のレベルに上がるには
- 英文を読む速度を上げる
- 新しい表現や単語、文法を覚えていく
この2つを意識して進めていきます。
特に読む速度を上げることが優先
そのためには、出る1000問をなるべく速く解くように意識して進めていくといいです。
1周終えたら速読練習に使う
これを1冊分終えたら、出る1000問の”TOEICレベルの問題が大量に収録されている”という特徴を活かして速読練習をしていきましょう。
英文を読む速さが上がれば、リスニングにも良い影響があるので高スコアにどんどん近づきます。
読むスピードを上げたいなら、ネイティブ発音に慣れると超効果的!


『TOEICリーディングを解く速度が遅い』と悩んでいた時期がありました。
文法はある程度わかる。単語もそれなりに覚えた。
それでも、Part5~7の英文がスムーズに読めない。



解くのに時間がかかって、制限時間に間に合わずに塗り絵…



あるあるだね…
ですが、思わぬ練習で『読むスピードが上った!』とハッキリ感じた経験があります。
それは、英語を自分で真似して発音する、『シャドーイング練習』でした。



シャドーイング?聞いたことあるかも。
シャドーイングで、読むスピードアップ!その理由


『ネイティブと同じ速さで、読み上げる習慣が付いた』のが最大の理由でした。
英語を聞いて、聞こえたままを自分でも発音するリスニング練習法。
少々難しいが、そのぶん非常に効果が高い。
近年では、初心者でもやりやすいアプリが登場している。



リスニングを鍛えるトレーニングとしてとても有名だね。
あらゆる英語教材で、導入されているよ。
英文を読むときに、頭の中で英語を音に変換して読んでいきますよね?
それまでは、例えば、”It is ~”を読むときに、カタカナ読みの「イット・イズ」と脳内で読んでいたんですが、
シャドーイングを続けた結果、英語のテンポで「イティズ」と流れるように読める感覚が生まれていました。



これが、読むスピードが一気に上がる分岐点でした。
【ガチオススメ】特に効果のあったシャドーイングアプリ
特に『シャドーイングバディ』というアプリを使っていて、効果を強く感じました。
理由は明らかでした。
『シャドーイングバディ』は、”ネイティブ発音を視覚的に理解できる設計がされたアプリ”だからです。


英文を読むときに、英語のスムーズな発音が頭の中で流れるようになって、理解の処理速度が大改善しました。
Part5だけじゃなく、特にPart7の長文問題では、構文を見抜くまでのスピードが体感で倍以上になりました。



この変化は、正直“予想してなかった副産物”でした。



リスニング練習のつもりでやってたんだもんね。
英語の発音練習を毎日しただけで、リスニングだけではなく、読む力までもが底上げされる。これは想像以上に大きな収穫でした。
『英語を早く読んで、TOEICのスピードを上げたい!』そんな方は、シャドーイングバディを体験してみてはどうでしょう?



個人的に本当にオススメ。
10日間無料体験もあるし。
『シャドテン
シャドーイングバディを実際に使ってみた使用感をレビューしました。よければ参考にしてみてください。


【結論】TOEIC 文法 でる1000問は全レベル対象。一冊終えると超レベルアップできる
出る1000問は、その名に恥じない内容の濃さです。
解説が丁寧なので、どんなレベルの人にも理解しやすい作りなのでおすすめ。
これ一冊あれば、TOEICリーディングの半分以上の問題が理解できるようになるでしょう。
内容の割に値段もお手頃なので、とりあえず持っていると安心な参考書の一つです。

